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本とニュースが友達の大学院生。 SNSをやっていないZ世代。 弓道🏹。

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最近の記事

「規制の虜」という現象

黒川清。 福島第一原発事故後に設置された事故調査委員会の委員長で、事故の5年後に当時を振り返る本を出版された。そのなかで氏はこう述べている。 規制の虜とは 規制の虜とは、政府の規制機関が規制される側の勢力に取り込まれ、支配されてしまう状況をさす。シカゴ学派(新自由主義に代表される、ミクロ経済学の原理を分野横断的に用いようとする学派。シカゴ大学の教員が中心)の権威、ジョージ・スティグラ―らによって研究された。 そのメカニズム そうすると今度は、規制される側がどうやって規

    • 武田信玄に関する12問

      唐突ながら拙者、御館様のファンにて皆々様に出題いたした所存。 難易度様々な12問。 彼自身について Q1  上杉謙信は「越後の龍」と呼ばれることがあるが、武田信玄はその文脈(対比)で何と呼ばれている? Q2  「信玄」は彼自身が出家した後の名前。では出家前の彼の諱(いみな)は? Q3 信玄がかぶっていたとされるこの兜の名前は? 彼の本拠地(躑躅ケ崎の館)について Q4 西側の大手門に施されていた防御施設(構造)の一般的な名称は? Q5 躑躅ケ崎の館。現在その跡地

      • 坂の上の雲と明治の社会学

        坂の上の雲が帰ってくる 2009年に放送されたNHKのスペシャルドラマ「坂の上の雲」が地上波で再放送されるそうだ。 9月8日よりNHK総合で毎週日曜。 午後11時からの全26回。 本来89分×13回のドラマを2つに割って放送するらしい。 ちなみに89分版で見たい人は、 10月4日よりBSで毎週金曜。午後8時15分から。 2009年。当時の私は小学生。主人公の家族構成が当時の親友のそれと全く同じで、親近感を抱きながら見ていたし、学校でもごっこ遊びをした。 「君より

        • 雨だったので裸足で帰宅してみたw

          はい。馬鹿企画です。 動機はこんな感じ。 それで、脳内会議がはじましまして、こういうふうになりました。 さらに脳内会議を進め、夜で目立たないこと、自分の足は今一つの傷もないことなどを考えた結果、やらない理由はなくなりまして、見事実行することになりました(笑)。 キャンパスの出口で靴を脱ぎ、いざ! さて、無事に帰ってきた訳ですが、こちらがレポートになります。 以上です。 まあ、よく変人と言われるわたしですが、その理由が何となくわかった気がします。 優等生の皆様は

        「規制の虜」という現象

          就活はクソゲ?23卒の非当事者がみた就活の姿

          はじめに私は大学卒業後に大学院(法学)に進学しましたが、仲間の多くは就職していきました。最初から就職する気のなかった私でしたが、仲間に連れられ企業説明会やインターンシップに参加し、また同人らの話を聞いたりもしました。そんな中、私はこう感じました。 もしかして就活ってクソゲーでは? この記事は、就活当事者ではなく、またそうだからといってなにも就活事情を知らないわけではない私の目線からみた就活のいびつな現状を挙げ、「就活はゲーム、それもクソゲーだからせいぜい楽しめばよいのでは

          就活はクソゲ?23卒の非当事者がみた就活の姿

          『セメント樽の中の手紙』 考察

          私の好きな短編です。以下持論を「徒然なるままに」書き連ねようと思います。小説自体はとても短いので、ぜひ一度お読みになって、皆さんも考察にご参加ください(読まれたほうが、本記事をお楽しみいただけると思います)。 葉山嘉樹『セメント樽の中の手紙』↓ https://www.aozora.gr.jp/cards/000031/files/228_21664.html また、念のため付言しておきますが、私は特定の政治、経済思想を礼賛するために本記事を書いたわけではありません。

          『セメント樽の中の手紙』 考察

          【短編】王国の5月

          最難関の国家試験と面接をくぐりぬけ、男はついに王子の付き人となった。城での仕事は、多忙であるが、それは日々の生活をつなぐための自転車操業では決してない。ただ決められたシナリオのロールプレイング。没個性的な密度の高い業務をこなしているのみである。 男もまた、城の歯車としてテキパキと仕事をこなした。背丈以上の長さのある赤色のマントは、男の一挙手一投足に合わせて自在に形を変え、その様は気品にあふれている。すらりと長い脚が大股を繰り出し、雑音のない廊下に甲高い靴音が響く。夕陽が壁面の

          【短編】王国の5月

          【短編】酒場の福音

           酒場は私にとって不可解な空間であった。卓上には無数のグラス、使われていない取り皿、全く手の付けられない丼物。秩序立っているようで全く整理の行き届いていない荷物。壁際には多くの黒色のコートが掛り、ひとつの大きなベールとなっている。まったく行く先のない会話を横目に、私は何とかこの空間を解釈してやろうともがいていた。もっとも、そのような考え事も、まったく有用なものではなく、時間をただやり過ごすための手段にすぎない。  ひと段落し、野外喫煙所に出た。冷たい冬の外気で身を洗う。しば

          【短編】酒場の福音

          【短編】中年くらいの村人

           旅人は川を下り、やがて下流に小さな村を見た。日中、陸路を長いこと探していたせいで、まだ目的地まで相当な距離を残していたが、もう日も暮れかけていたので、今晩はその村にお世話になろうと思った。 船着き場らしいものはなく、近くの川辺に船を手早く寄せ、密な藪を少し抜けると放棄された田畑の一角に出た。道らしい道はなく、轍の上には背の高い草が茂っている。しばらく畦道を歩いていると、背の低い初老の村人とススキ越しに目が合った。なにやらそれまで作業をしていたらしく、相当驚いた様子の村人に

          【短編】中年くらいの村人