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香名♠︎
2017年8月11日 09:40
ごはんにカレーを食べてから、轟音がひびきはじめたころてくてくと歩いていく。花火のちかくまで。ひとりにぎやかな場に向かう気持ちでいたけれど、母がぴったり隣を歩く。左足を少しひょこひょこさせて、わたしの腕を掴み母は歩いていた。ひとの熱、左腕があつい。ちいさなみなとまちは海風が抜ける。一ヶ月ぶりに距離を歩けるのだろうか、夜の道を。母はどこか愉しげ。「いまから行くの?付き合おうか?脚ぴょこぴょこ