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成長してるんだなぁ....10歳娘との、会話記録

アロハ!ハワイのAiです。

Ai: 2016年よりハワイ在住。二人の子供を育てながら、ニューヨークライフバランス研究所のオンラインコミュニティ「アリズアカデミア」の運営をしたり、ポジティブ心理学をベースにした講座を開催したりしています。ハワイでは大人の女性のコミュニティHale Alohaを運営中。

最近は、娘との会話が楽しいので、書き留めたいと思います。

まず、先週のこと。

娘はハワイの現地校の5年生です。5年生は今、学校で、「探求学習」をやっています。これは、娘の学校では、「エキシビジョン」と呼ばれていて(国際バカロレアプログラムのPYPエキシビジョンプログラム)、少人数グループで、自分たちが興味を持っている社会問題を1つ選び、その背景や課題を調べたりしていきます。そして、3ヶ月くらいかけて、テーマに対する解決策を考えたり、自分達ができることを実行したり、していくんですよね。

担任とは別に、メンターティーチャーとかまでアサインされていて、なかなか本格的です。

(ちなみに、学びのプロセスの中で、この「実行」部分て、大事ですよね〜。学びを、机上の空論で終わらせず、しっかり行動にまで落とし込むところが素敵だなと思っています。)

今週末は、探求学習の集大成、保護者の前での最終プレゼンも予定されていて、子供達なりに、毎日知恵を出し合い、準備を重ねているところ。

そんな中で、ある日、娘が涙目で帰ってきました。

どうも、その日は、グループのひとりと、パワーポイントのことで意見が合わなかったらしい。意見がぶつかり、娘は涙が出ちゃったそうです。

まず、学校から帰る車の中で、今日どれくらい悲しかったか、教えてくれました。結構泣いちゃったこと、放課後もそのことで先生と話していたから、遅くなっちゃったことなどを、教えてくれました。

で、帰宅して、おやつを食べて、少し落ち着いた頃です。車の中では話足りなかったのか、娘が、もっと細かいことを語り始めました。

「悲しくて、クラスで涙が出ちゃったんだけど、その時お友達がしてくれたことで、嬉しかったことが、3つあった」と。ふむふむ。

1つ目は、お隣の席の子Aくんがしてくれたこと。

Aくんは、娘が泣いているのはわかっていたけど、あえてそっとしておいてくれた、らしいのです。

娘曰く、「わたしは、Are you OK?と聞かれると、I am not OK….と思って、涙が出ちゃう。だから、Are you OK?って聞いて欲しくないの。だから、Aくんが、なぜ泣いてるかとか聞かないでくれて、嬉しかった。」

と。笑

私は、へぇ、なかなか深いこと考えてるんだね、と思いました。あと、自分の気持ちをちゃんと理解して、整理しているんだな….と感じました。

そして、嬉しかったことのふたつめは、仲の良いお友達Bちゃんがしてくれたこと。

Bちゃんは、休み時間の間、ずっと娘のそばに座って、「私も、前にそういうことあったよ。悲しくて泣いたこともあるよ。」と慰めてくれたと。

(コンパッションやなぁ…。こんな気持ちを感じるのは、私だけじゃない、と。)

三つ目に嬉しかったのは、クラスの、おふざけキャラのC君がしてくれたこと、だそう。

C君は、休み時間に自分のところに来て、「泣いた後は目が腫れるから、顔を洗ってきた方がいいよ」と、声をかけてくれたらしい。C君も、「なんで泣いているの?」とか、聞かないでくれたのがよかった、と。

話の最後は、「だからね、お友達とぶつかったのは、悲しかったけど、この3人がしてくれたことは、すごく嬉しかった」
と締めくくっていました。

で、私はもう、娘の考察に感動してしまって。

悲しい。だから泣いた。

ここまでを、私に教えてくれただけでも十分嬉しいんですが、娘は、その時の、周りの人の関わり、自分への接し方を、こんなにも観察していたんですね。その「心地」をしっかり感じていたんだなーと思うと、なんかジーンとしました。

あ、そうそう、この話で、もう一つ印象的だったことがありました。

私が、一連の話を聞いて、「えまちゃんは、このグループワークを通じて、色んな感情を経験しているんだね」と言ったんですよね。

そしたら、娘がこう言いました。

「そうなの。このエキシビジョンが始まる時、担当の先生が言ったの。

『みんなは、今から発表会までに、Sad(悲しい気持ち) になったり、Alone(孤独) になったり、いろんな気持ちになると思うけど、全部がこのエキシビジョンの、Experience(経験)だからね。』って。

その時は、どうしてグループワークで、Sad やAloneになるんだろう?とわからなかったけど、今は、ああ、こう言うことなんだってわかった」。

ほ〜。

担当の先生というのは、探求学習のコーディネーターのK先生なのですが、なるほど、K先生、全てわかった上で、いいこと言ってたんですね〜

長期にわたるグループプロジェクトで、みんな本気で取り組みますから、意見の違いなどから、軋轢が生まれることは当然のこと。

だけど、嬉しくなったり、悲しくなったり、うまく行ったりいかなかったり、そうした事も全て、経験として、学びになっていくということか。

なんか、しみじみしました。

親としては、とりあえず、つつがなく、うまくやってほしい、、とか思っちゃいますが、こういう悲喜こもごも、全てひっくるめて、人生の糧になりますね。
(大人になったら、他人と共同して進めないといけないことばかりですし、メンバー選べないことも多いですよね。色んな人と関わっていく能力ってすごく大事。)

これを考えていたら、なんか、人生で起こる全ての体験が、尊いなぁ…と思えてきました。

というわけで、最近の娘との会話、記録してみました。
(振り返ってみると、去年の春にも同じような記事書いてました。)

さてさて、私の子育て歴も二桁に突入して、もう後半戦です。
毎日を、噛み締めながら過ごしています^^

今度は息子の方も書いてみようかなー。

今日も読んでくれてマハロ!
またお話ししましょう!

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