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【ギフテッドの本質】壊れた愛の生き物①

今回は
ギフテッドの人間関係についての話になる。

一般的に知られているギフテッドの印象と違うが、
ギフテッドの周りの関係者にとっては必要な知識である。

ちなみに、
今回の話はヨーロッパ派のギフテッド、
いわゆる豊かな精神性を持つギフテッドの話となる。

突出した才能系のアメリカ派には当てはまらないが、
アメリカ本土にもヨーロッパ派のギフテッドが居るため、
ご自身で判断してください。
※ややこしいのは分かるが、表現が難しいよね

もちろん両方の特性を併せ持つ場合にも通用する。

当事者なら、自分はどれかは絶対分かるが、
周りの人がギフテッドの行動だけだと判断できないと思う。

しかし対話すれば少しずつ分かってくるので、
話を聞いてあげましょう。

理想的な相談相手

ギフテッドの活発な神経およびミラーニューロンの働きにより
・他人の感情をストレートでキャッチできる
・他人の感情を想像できる

どちらも凄まじい精度で、
まるで相手と同化したような高度な能力である。

かつ、ギフテッドが持つ
・高速で広範囲な情報収集力
・情報解析力
・情報加工力
・論理展開力
・様々な情報と感情を融合できる情報統合力
・異なる立場と時間軸に転移することで
 固有概念を打破する創造力
といった能力(生存資源)のおかげで、
ギフテッドは人々に信頼される
「理想的な相談相手」になりやすい。


しかし、
これはギフテッドが自分の能力を制御できる場合の話。


共感とは?

世の中の人々は
誰しも傾聴、共感という言葉を聞いたことがある。

そして、
「傾聴のスキルアップ」や「共感力を上げるコツ」
などの知識が世の中に蔓延している。
医療関係者でさえこれを商売の道具に使っている。

こういった話は共感の本質を理解していない
表面的なパフォーマンスにしか過ぎない。

共感は人間の神経系統の話。
外科手術なしに自力で神経系統を変えるのが不可能である。

共感力を上げることができれば下げるのもできるはず。
できないでしょう?

つまり、彼らがやっているのは
「共感」ではなく、
「共感しているように見せる方法」である。

相手にとって
「共感されていると感じる」ことと
「実際に共感されているか」は関係ない。
詐欺や悪徳宗教団体、ナルシストなどが例である。

「綺麗な飾り」を付けて、
「努力すれば報われると信じたい」人々の心理を利用すれば、
共感力を上げるのが可能と人々は信じてくれる。

この表面的なパフォーマンスに価値がないという意味ではない。
善意の嘘も場合によっては必要だが、
うまく嘘をつくために、
自分が嘘をついていると意識する必要がある。

では、共感の本質は何か?

これを知るために
まず感情の本質を理解する必要がある。

感情はただの情報ではなく、
感情はエネルギーである。

これを踏まえて、
共感とは
自分という「器」で、
相手が創出したエネルギーを受け止めることである。

これは宗教でも哲学でもなく、
本熊が自分の人生を通じて体得した真実。

情報は人間を壊せない。
人間を壊したのはエネルギーと
それに反応する自身の化学反応である。


共感力は「デバフ」

相手の感情をキャッチする能力によって、
ギフテッドに思わぬ大問題が生じてしまう。

それは、
無意識的に他人の感情を絶え間なく取り込むことで、
自分の心身にかなりの負荷がかかってしまうことである。

何故かと言うと、
感情エネルギーの交換は1:1とは限らない。
かつギフテッドは情報に対して様々な方法でアタッチする。

一般人と共通している部分もあるため、
少しその共感の過程を可視化しつつ、
一般人との共通部分と心理への負荷が分かるように説明する。


①吸収

まず、相手が創出したエネルギー「1」に対して、
ギフテッドは「1」のままで吸収する。
※「感情」の共感力が高い人も同じことができる

次に、
エネルギー「1」は二つのステップで脳内で処理される。


②処理-ステップ1(融合)

ステップ1は、
エネルギー1を自分の過去と現在の感情と融合させる。

その結果、エネルギーは
「1+α(自分が増幅した部分)」となる。
※「認知」の共感力が高い人も同じことができる

相手の感情が自分の感情と融合した時点で、
それらの感情は全部自分の感情になっている。

そのため、それらの感情に対して、
神経系統や神経伝達物質、ホルモン、内臓等は反応する。

その感情がポジティブなほうなら問題はないが、
ネガティブな感情の場合は心身とも不調になる。

そして、
この「共感から融合まで」のプロセスに
通常では人間は主導権を持っていない。

感情は拒否したくても拒否できるものではない。

自分は他人の感情を拒否できると思う人は、
そもそも吸収しようとしてもできない、
もしくは吸収量が少ないだけである。

ミラーニューロンは直接に接していなくても、
一定距離以内なら発動できる場合がある。

歩きながら周りの人の感情を吸収するなんて、
耐えられるわけがないと容易に想像できるでしょう?


②処理-ステップ2(加工)

ステップ2は、
上記の「1+α(自分が増幅した部分)」を
様々な方法で分析、加工したりする。

当然、
ギフテッドが持っている生存資源の数が多いため、
情報の加工に必要なリソースも膨大である。

外部情報をありのままで吸収するだけでも辛いのに、
それらの情報がさらに自分の内部で勝手に融合して増幅し、
増幅した情報に対して大量なリソースを駆使して処理しなければならない。

馬鹿げた話でしょう?
耐えられるわけがない。

そして、
一部のギフテッドは苦痛に耐えられないため、
極端の道を選んだ。

その極端の道は二つある。


愛に鎧を付ける

ギフテッドの
共感 ⇒ 融合(増幅)⇒ 加工
は言葉では説明できないほどの苦痛をもたらしてくる。

ミキサーに入れられ、
グチャグチャにされて、
再度肉の塊に結合されて、
またミキサーにかけられる。

↑これが本熊の表現の限界

そして、辛すぎるギフテッドは「鎧」を着ることにした。

つまり、人と距離を取ろうとする。
ミラーニューロンの発動範囲外まで離れる。
目視の範囲外まで離れる。
聴覚の範囲外まで離れる。

こうやって、
本来人々を愛する能力を封印する。

当然、その結果ギフテッドは人々に冷淡と思われる。
人々は自らも離れようとする。

そしてギフテッドは焦る。
また人々に近づこうとする。
また情報を吸収しすぎてしまう。
また離れる。

人々はギフテッドのこういった行動に困惑するため、
更にギフテッドを異質的な存在と思ってしまう。

悪循環だ。


愛に理屈を付ける

共感には
・感情の共感力
・認知の共感力
と二種類があると以前にも説明した。

感情の共感力を止めることは不可能だが、
認知の共感力を止めることは可能。

その方法は人々を「敵」と思う事である。

何故ギフテッドはこの方法に気づけるかと言うと、
一般人がいつもやっているからである。

一般人が敵として認定した存在に対して、
認知の共感力は発動しない。

敵の脳を読む必要はあるが、
敵の心を理解する必要がない。

だから、
いつまで経っても、
この世界の人間同士の衝突は収まらない。


人間の脳にとって、
異質的な存在は敵とほぼ同じような扱い(仮想敵)となる。

ギフテッドは人間の心を読み取れるため、
自分も同じことをすればいいと思う。

この方法を選んだギフテッドは
人間を軽蔑したり、
合理性に徹したり、
損得を行動の判断基準にしたりする。

こうやって自分を殺していく。
心が無機質になるまで。
ミュータントになるまで。

このまま逃げ切れられれば良いが、
認知の共感力は一時的に止められても、
ミラーニューロン主導の感情の共感力は止められないため、
逃げ切れない場合、
二つのエネルギーの衝突は積極的分離のトリガーになる。

更なる地獄が待ち構えている。

今回の記事はここまで。


↓続き

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