名曲誕生:想いを繋ぐ【おもむすび】。超短編小説「おもむすび」第1章「運命の出会い」。
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第1章: 運命の出会い
直美はその冬の日、愛犬のハナを連れて、いつもとは違う公園を散歩していた。ハナは人懐っこい性格で、直美のことを深く慕っている。雪が降り積もる公園で、二人(一人と一匹)は穏やかな時間を楽しんでいた。
その時、彼女たちの前に現れたのが隼人だった。隼人はこの静寂を求めて公園に足を運んでいた。自然を愛する彼にとって、冬の公園の風景は格別の美しさを持っていた。
直美が一瞬ハナのリードから手を離した隙に、ハナは突然走り出し、隼人に飛び乗ってしまった。
「ハナ、ダメ!」
直美が慌てて叫ぶ中、隼人は笑顔でハナを抱きしめ
「大丈夫ですよ、僕も犬が大好きなんです。」
と優しく応えた。隼人の優しさに、直美は安心し、彼に好感を抱いた。
その後、二人は公園のベンチで会話を始める。隼人は地元の出版社で編集者をしており、直美は近くのカフェでバリスタとして働いていた。共通の話題で盛り上がり、笑顔が絶えなかった。
しばらく会話を楽しんだ後、連絡先を交換し、再会を約束した。直美は、ハナが隼人に飛び乗ったことが、こんなにも素晴らしい出会いに繋がるとは思ってもみなかった。
隼人も、ハナと直美に出会えたことを幸せに思い、新たな始まりを感じていた。
第2章へ続く