関西ひとり旅③京都・下鴨神社で葵祭【社頭の儀】に参列
前回記事のつづきです
葵祭は日本最古のまつりであり、勅祭。民ではなく、官のおまつり。紫式部の描いた源氏物語でも、葵祭の車争いの場面が。現在も沿道は人だかりで、交通規制の影響も予想されるため、地下鉄を使って向かいます。
年度初めは都合をつけるのが難しいのですが、数年越しの念願がようやく実現!
雨が降らなくて、本当に良かった。
南口鳥居まえの受付で招待状をお見せし、封筒とリボンを受け取って、社頭の儀が行われる楼門内へ。
到着したのが10:45頃だったため、椅子の席は埋まっていました。でも、普段入ることのできない橋殿に設けられた席には、まだ空席が。スペースを探して正座着席、行列の到着を待ちます。
待ち時間の間に下鴨神社の神職の方が、お祭りの歴史や、行列の先頭が今どのあたりに差し掛かっているかなど、マイクで解説してくださいます。
儀式が終わり、ちょうどご本殿の扉が閉じられるタイミング、警蹕を聞きながら国宝本殿を参拝することができました。
2020年の2月、コロナが国内に広がる直前に参拝して以来4年ぶり、大好きでたまらないこの場所。嗚呼、嬉しいよう。
過去、天災や戦乱・疫病などで「路頭の儀」行列は中断した時期もあり、コロナ禍では3年中断したと聞きます。
でも、勅使奉幣の神事は間断なく続いているそうです。
五穀豊穣と国の平和と安寧を祈る、葵祭。
天皇家ご親斎の、賀茂御祖神社。自分の御靈がただ喜んでいます。
大鳥居を出て、一礼したところで、若い女性神職に声を掛けられます。
うっかり、黄色いリボンをお返しするのを忘れてました!
すみません、ありがとうございます。というと、いいえ、ようお参りでした°˖✧とめっちゃ素敵な笑顔で回収して下さいました。なんて爽やか~。8時間かけて来てよかった。
山城国一宮、旧社格は官幣大社、現在は神社本庁の別表神社。神域全体が世界遺産。
ご祭神は賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と、玉依媛命(たまよりひめのみこと)。
上賀茂神社のご祭神の御祖父さんとお母さんにあたります。神武東征を導いた「ヤタガラス」はご祭神の化身といわれていますね。
GWの5/3には、葵祭の前儀の流鏑馬神事が行われたそう。
インスタのリールが見れます↓ とにかく凛々しくてかっこいいです!
人馬一体となり、命中したときの掛け声は
いんよー!(陰陽☯)
古代出雲ー縄文時代につながる賀茂氏。その「御祖」神社。
日本人のDNAに刻まれている賀茂氏の歴史を一気にさかのぼったような、濃縮された時間でした。
自分で計画しておきながら、頭がパンクするくらいの凄い情報量。時空の感じ方がおかしくなる。
時刻はもう14時。睡眠不足で朝5時から活動して空腹の中年ボディ。HPを回復しなくては。
最寄りの出町柳駅から大阪へ、食事はとらずチョコで血糖値を上げ、オフピーク移動します。
つづく