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【映画】異性を選ぶ基準で顔より性格を重視している人に勧めたい【エブリデイ】

おはこんばんちは!君に届けの推しは”あやねちゃん”&”ピン”派、どうもらいまるです。

あなたは好きな人の好きな部分をランキング化したら何が一番にくるでしょうか?

こういった問いをした時、最もよく聞かれるのが顔か内面か。例えば、合コンなんか行った時に「オレは顔より内面重視だから」なんて言う人もいれば、「内面の前にまずは顔でしょ!」なんて言う人もいますよね。

顔や性格、学歴、家柄、お金。様々な要素がありますけど、結局は何を一番にするかは人それぞれ。何が正解という話ではないんです。

ただ、今回紹介する映画は実に面白いテーマでした。ラブストーリーにちょっとしたSFチックなところが入った心温まる映画。その名も「エブリデイ」。一人の少女と、一人の霊体Aが繰り広げるラブストーリーには、様々なメッセージが詰まっていました。

■誰が何と言おうとあなたが好きだった

まずは超簡易型あらすじをどうぞ。

あらすじ
主人公は毎日違うティーンエイジャーに憑依してしまう霊体A。そんなAが一人の女性・リアノンに恋をした。Aはリアノンに自分の特殊な状況を伝えつつも、毎日体を入れ替えながら彼女の下に向かう。そしてAとリアノンは交流を続けるうちに互いに惹かれあっていった。だが、いつまでこの状況が続くかはわからない。二人の関係は少しずつ変化していき。。。

さて、今回の映画「エブリデイ」は題名そのままに「毎日」が一つのテーマだ。毎日違う体に移り変わる霊体Aは、記憶や内面は一緒でも、日によって女性だったり、男性だったり、時には人種だって変わることもある。そうやって毎日違う人になりながら、ヒロインのリアノンに愛を伝えていく。

作品を通して感じたのは、非常に深い映画であるということ。時に「顔じゃなくて性格で選んでいる」という言葉をよく聞くが、性格が好きだからと言って霊体Aのように毎日違う人間になってしまう人を愛することはできるのか。リアノンは最初こそ悩みはしたが、「あなたはあなたよ」と霊体Aを愛し続けた。ただ、それが自分だったらと思うと、いろいろなことを考えさせられる。ある種、人種問題やLGBTに対しても焦点を当てた映画と考えていいだろう。

霊体Aは作中でこんな言葉を言っていた。

「重要なのは肉体じゃないんだ。魂なんだ」

顔とか体とか肌とか、そういうことじゃない。結局は気持ちなんだとAは言い切っている。現実にそんなことはありえないと突き放してしまうのはもったいない。もし自分の彼女が、彼氏がそうなってしまったらを一度考えてみるのも面白いだろう。

■最後に二人は別々の道を歩んでいくことを選んだ

今作の秀逸な設定とテーマは実に興味深い。

そしてラストも非常に考えさせられるものだった。

普通の恋愛映画でちょっとした設定を入れてハッピーエンドで終わる映画はたくさんある。だが、今回の映画は最終的に別れを選択する。それはなぜか。

結局は、二人の恋は報われない恋なのだ。若い二人が一時の熱で燃え上がるような恋愛をしてしまうのはよくあること。でも、現実がある。この状況が一生続いたらどうするのか。一緒に日々を過ごしていくことはできるのか。そんなことを突きつけられる日が来るのだろう。

そして、答えはNOだ。どうしても限界があり、二人が死ぬまで離れないなんてことを証言できる証拠もない。一過性の熱は、いつか辛く、悲しい恋愛に変わるかもしれないのである。

「明日があるものは、明日を生きるべきだ」

終盤に出てきた言葉はずしっとくるものだった。

夢を見ることは悪いことではない。ただ、普遍的な愛も不正解ではない。

■編集後記

今作は霊体Aを15人の人間が演じたこともあって役者さんの演技力が非常に求められる作品でした。ほとんどの役者さんが高校生役を演じているので若いと思いますが、素晴らしい演技でしたね。

見終わって、この作品が劇場公開されていなかったのは驚きでした。Amazon Primeにあるので、お休みの日に彼女・彼氏とよかったら見てみてください。そんで、顔か性格か問題で揉めてください笑

では、今日はこの辺で。

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