小さな気づきと愛すべき違い。
先日、本屋に行きました。
ところがその日は何も買うことができずに終わってしまいました。
本を前にしても読みたいものがわからなかった、というのが正直な感想。
この自分の行動特性を分析してみると、意外にも思っていることと実行していることのギャップが数多く発見。
そんなギャップと自分なりの分析手法を書いてみようと思います。
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フィーリングで選べるもの、選べないもの。
僕自身のフィーリングで選べる本、そうでない本を大きな枠で区別して考えてみると以下のようになりました。
物語、小説:×
ビジネス書、実用書:△
伝記、ノンフィクション:◯
僅かな例外はあるものの、概ね僕が読む本はこの3ジャンルであることが判明したのと同時に、本を手に取った方法もジャンルごとに違っていました。
さらにオンライン(Amazon)、店舗の2つを比較した際、活用頻度と優先度合いをみると、
物語、小説(購入頻度:中):Amazon>書店
ビジネス書、実用書(購入頻度:高):Amazon=>書店
伝記、ノンフィクション(購入頻度:低):書店>Amazon
本を買う際、僕はブクログ※1に投稿されている本や他メディアで特集されている本が中心に、それぞれの情報を見てオンライン購入する場合が多い。
また上記のようにジャンルごとでも買い方や買う頻度が違う。
それぞれ違いは何でどんな要素があるのか、さらに掘り下げて考えてみます。
※1
ブクログ:自分の読書記録ができるアプリ。SNSのようにも活用できる。
https://booklog.jp/
ニーズとインサイト、その特性。
ジャンルごと買い方も頻度も違うことから、「それぞれの分野で求めているモノが違うのではないか」と考えてみたらその考えがスッと腑に落ちたきがします。
実用書や参考書は「この知識が欲しい」「今仕事で課題に感じているのはコレ」と明確に得たい知識や感覚の方向性が定まっています。
対して物語には感動を求めていたり、自分の新しい世界を切り開いてほしくて手に取ることが多い。
しかしこれも前述した通り書店でそのまま購入することは少ない。
その小説が「自分に合うかどうか」を無意識ながら選別しており、その判断に表紙の絵と裏のあらすじだけでは情報不足で購入に至らないということなのだと思います。
小説とビジネス書ではこのように求めているものが明確に分かれていて、
さらに実用書はある程度自分でも、どんなものが欲しいかがイメージ出来ているため手が伸びやすいのだと思いました。
一方で小説は「自分に合うもの」という指標が漠然としており、具体的に掴めていない。
この為、いざ本に囲まれても手が伸ばせなかったのだと感じました。
この2種類の感じ方はニーズとインサイトという感覚で言い表す事ができます。
○ニーズとは...
すでに自分の中で課題にあるもの(今回で言えば実用書)
○インサイトとは...
まだ自分で知覚していない、あるいは拾えていない感覚(今回で言えば小説)
また伝記やノンフィクションは上2つとは少し経路が異なり、自分の今の関心ごとや趣味嗜好がダイレクトに反映されている。
元々好きなエジソンやチャップリンの伝記などは目についたから購入した一方で、南極大陸横断について書かれた本なども「何かに挑戦する人」という僕個人の興味関心から手に取ったものになります。
一方でオンライン書店を問わず同じ傾向の行動特性も発見できました。
それは買うと決めたら買う、即断即決で買うこと。
事前情報の必要度合いはジャンルごと違うが、オンラインでも書店でも買うと決めたら即買う。
本を買うことに抵抗が少ないことと、温度感は高いうちに本に触れたいのだと自分では思います。
違いを愛し、小さな気づきに想いを馳せる。
長くなったので整理すると、
潜在的にしろ、顕在的にしろ、自分の中に本を買うという欲求がある。
その欲求に対してストレートな回答が見つかる、または買うに値する情報を収集できる。
そこまで出来て初めて買う。
これが自分の購入傾向と行動の分析結果。
しかしこれは何も自分だけの特殊な思考プロセスではないように思う。
例えば映画のポスター。
海外と日本で同時上映のものでも、
海外版のポスターはすっきりした印象を与え、日本版は文字や人気度合いを示す文言が多く見受けられる
日本人の心理として、誰かの保証、あんしんが無意識的に求められており、文字情報を当てにする特性があるのかもしれない。
一方で
本との出会いは一期一会。という考え方もあります。
僕自身は前者の情報を求めてしまうタイプでしたが、自分と違う感じ方の人も存在するということを改めて考えさせられます。
自分の感じ方をたまには見直してみること、そうすることで見える新たな視点があること。
自分の考えを絶対化せず、思い込みを疑うこと。
何気ない振り返りにも多くの学びがある事を感じます。
違いを愛せる人になろう。
いつまでも、小さな気づきから。
ライ