日本国内で回収された古着の行方その2ウエスの話
皆さんこんにちは、ラグマスター(ラグハウスの親方)のPikaichiです。ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事です。常日頃より、古着のリサイクルや回収にご協力下さり有り難うございます!!
今回は、回収された古着の行方その2ウエス編です。
回収された古着の行方
日本国内で回収された古着は素材や色、サイズ、形状、使用頻度などにより100種類以上に選別して行きますが、主に次の3種類に分類されます。
①中古衣料(国内外向け)
②ウエス原料(工業用の雑巾)
③反毛原料(フェルトの原料)
そして今回は②ウエス原料(工業用の雑巾)の話です。
ウエスとは
ウエスとはワイパーとも呼ばれ、古着を使いやすく加工した工業用の雑巾の事です。
日本で回収され、日本国内で選別された古着のおよそ25%程度が、日本国内でウエス(工業用の雑巾)として加工され、大企業から中小企業、そして町工場まで広く使用されています
ウエスに向く物は、吸湿性が有る綿素材系で薄手の生地の物です。たとえば肌着やTシャツ、タオル、シーツ、パジャマや浴衣などです。
ウエスの種類
ウエス原料は色や素材、用途などにより、およそ大まかな括りで10種類ぐらいに仕分けされ、その種類ごとに梱包しベールと呼ばれる塊にします。
前段で大まかな括りとと言ったのは、色や素材、織り方、厚さなどの要素によりウエスに加工する際にもう一度再分別されるからです。
①色は白い物に一番価値が有り、次は淡色、そして濃色とランクが下がります。
②素材にもランクが有ります、一番良い物が綿100%の物、次が綿と化学繊維の混紡の物、一番下が化学繊維100%。
③生地の織り方にもランクが有ります、肌着やTシャツのようなメリヤス編みの物が一番よく、次がタオルのようなパイル地やクレープと呼ばれるチヂミ織、そしてシーツなどの平織りと続きます。
④そして生地の厚さにもランクが有ります。用途によって違いますが、一般的には薄い物が一番良いとされています。
これらの4要素の掛け合わせで、それぞれの用途向けにウエスを製造しています。
ウエス加工
その後、ウエス加工業者の元にウエス原料は運び込まれ、雑巾として使いやすいように加工されます。
まずは、金具やボタン、汚れている部分などを裁断機で切り取り、適当な大きさに裁断して行きます。
次に決められた重量で、袋詰めしてゆきます。
それを5個一括りに梱包して、ウエス製品の出来上がりです。
▼回収された古着の行方②ウエス編はこちらから!
ラグハウスとは
ラグハウスとは古着のリサイクル工場の事で、和名は襤褸屋(ぼろや)です。ラグハウスでは、回収された古着を主に次の3種類の用途に選別しています。
①ウエスの原料(工業用の雑巾)
②反毛の原料(フェルトの原料)
③中古衣料(国内国外向け古着)
このブログをお読み頂く上での注意点
私のブログや記事の中では、古着や古布、古繊維の事を総称で古着と表記したり、またリサイクルやリユースの事を総称でリサイクルと表記している事が有りますのでご注意下さい。そして、その古着をリサイクルする業者の事を、ラグハウス(Rag House)またはボロ屋と表記しています。ラグハウスの業界用語で、選別前の古布の事を込ボロ(こみぼろ)と呼ぶので、こちらもそう表記する事が有ります。
また、古着のリサイクルについてのご意見や疑問、ご質問などが有りましたら、コメント欄より是非お寄せください。丁寧に分かりやすく返答させて頂きます。
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