鍵を忘れる態度を見せる／暮田真名

シリーズ・現代川柳と短文NEO／258

　一読、直訳された文のような味わいがある。元は英語だろうか中国語だろうか。いずれにしても現地の人間が詠んだものを日本語に訳したのであればいいのだが、もし日本から当地を訪れた者の心からの叫びだったら。心配なのは、なんとなくだが、ほんとうに忘れている気がするからだ。なのに、「わざとだよ、わざと忘れたの、逆にね」と強がっている。なにを言ってるんだおまえは。いったいなんの逆なんだ。心配になる。ことしは帰省するのか。一時帰国しろ。

【きょうの現代川柳】
鍵を忘れる態度を見せる
／暮田真名

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