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僕なりのイライラの考え方
イライラする僕、ニコニコする空。
*
ここ最近イライラとする。
理由や原因は分からない。
家族にあたっているつもりは無いけれど、
妻から「何かあったん?」と聞かれる。
妻は僕の言動で全てを察する。
僕が分かりやすいのかもしれないが…。
そこでまたイライラとする。
原因が無いとイライラしたらダメなの?
イライラしているつもりは無い。
その発言がむしろイライラさせる。
もちろん口には出さない。
出しても意味が無いし、
むしろ悪影響を及ぼすからだ。
「何も無いよ」とそっけなく返答しつつ、
僕はつい先日のあるドラマを思い出す。
*
「何かおかしい」というドラマで、
毎週奇妙な1話完結で展開する。
そのドラマの中に、
猟奇的殺人鬼を題材にしたものがあり、
その人が「理由はない」と述べていた。
気がつかないうちに、呼吸をするように、
他人を殺めているような人。
ドラマのストーリーテラーはこう続ける。
「推理小説の影響で理由を聞いて納得したがるけれど、理由はない場合もある」
人は驚くほどに元来野生だ。
*
僕もいつかのnoteで書いたと思うけれど、
この意見は自身の経験も踏まえて賛成だ。
「世の中は理由がないことが多い」
日本は古来から事件が起きた場合、
跡取り問題や嫁姑問題など、
特に日本の文化ならではの
恨み嫉みが起因すると考えられている。
悲惨なニュースを見た際も、
原因を追求し、視聴者は納得する。
だけれど例えば洋画の場合は特に、
理由なき行動をとる場合が多い。
僕が以前脚本を書いた際も、
敢えて主人公の背景を全て消して、
誤った正義感を押し付ける物語を作った。
会社の人からは酷評だったけれど、
僕は理由なき行動が最も多いと考える。
僕がタバコを吸う際も一々考えないし、
僕がご飯を食べる際も一々考えないし、
僕がトイレへ行く際も一々考えない。
つまりはイライラも殺人も生理現象も、
人によってはその人の日常の如くだ。
とは言え前の二つは圧倒的に悪な行動だ。
*
ここ最近はずっとイライラしてしまう。
原因もなく。
原因がない方がツライ。
あれば打開策が見出せる。
無ければイライラが収まるのを待つだけ。
ただひたすらに時間との勝負。
そして突然悲しくなる。
イライラしている自分に。
自分の行動にひどく落ち込み、
ふと空を見上げれば、
憎いほどに空が笑っている。
メガッパ