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妻と僕のPMDD生活41日目

妻の安定は僕の安定で、
僕の安定は妻の安定。

ジャイアンみたいな言い回しですね。

最近の僕は生き方を変えた。
心持ちを変えたと言うべきか、
物事をポジティブに捉えるようにしている。

まだ不慣れでつい悲観してしまうけれど、
それでと以前よりは穏やかになった。
と思う。

PMDD妻はと言えば、
同じく起伏が緩やかになった。
気がする。

ん、待てよ?

そしたら、先日の暴言は何なのだろうか?

妻はPMDDだ。

PMDDとは生理前に不調になる病気。

不調は様々でひどく落ち込む日もあれば、
ものすごく攻撃的になる日もあって、
物事すべてに絶望する日もある。

そんな妻を焦ったくも愛おしく思える。

つい先日、他愛ないことで、
妻は僕に暴言を吐いた。

服のサイズ感についてだ。

妻はあるサイトでスウェットを選んでいた。

僕に「どっちが良い?」と妻は聞く。

ジャストのMサイズもしくは、
少しゆとりのあるLサイズ。

「このデザインだったらLが良いと思う」
僕も僕でそれだけに止めれば良いのに
「Mだとパジャマみたい」と加えた。

そこに妻は激怒した。

「誰がこの値段でパジャマ買うねん!」
「パジャマ欲しいって言ってたか?」
「パジャマやったら要らんわ!」

お気づきだろうか?
僕はパジャマみたいと言っただけで、
パジャマとは言っていない。

それもMサイズを買えばの話だし、
それもあくまでサイズ感の話だ。

僕は「ごめん、違う違う、サイズ感の話」
とリカバリーを図るが、
妻はもう耳を休日にしている。

つまりもう閉じている。

「もう要らんわ、これ!」

やれやれしまったしまった。
PMDD期だったことを忘れていた。

「デザインは良いし、Lサイズ買っとき」と、
僕は再度妻に問いかけてみた。

しかし妻はRPGの村人が如く
「もう要らんわ、これ!」の一点張り。

「僕が買おうか?」と言ってみたものの、
妻は「サイト閉じた」と言い張っている。

でも、スマホを手から離していない。

こう言う時の妻は「欲しい」のだ。

だけどキレた手前、買えないでいる。
天邪鬼。

鬼嫁とは違い、妻の場合は嫁鬼。

つまり鬼のような嫁ではなく、
嫁こそが鬼なのである。

こんな時は金棒を持たせるのでは無く、
時間にゆとりを持たせてあげれば良い。

「取り敢えずコーヒーでも飲もか?」
と僕は言いキッチンに向かう僕。

ガリガリとコーヒー豆を潰していると、
妻から「コーヒーは飲む」と聞こえる。

そして2人でコーヒーを啜る。

ドラキュラの弱点はニンニクで、
我が家の嫁鬼の弱点はコーヒーだ。

どこのテストにも出ないけれど、
我が家にとっては重要な一文だ。

色々と綴ってはいるものの、
妻のPMDDは安定している。

あくまでも過去に比べれば。

たとえ調子が悪くなっても妻が良い。

PMDDだとか、何とか抜きにして、
僕は妻の人柄が好きだから。

人柄では無く、鬼柄だった。

ゴホン、妻の鬼柄が好きなのだ。

今日届いたLサイズの
スウェットを眺める妻に思う。

メガッパ

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