![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/100401305/rectangle_large_type_2_836d53d52b5ad4b67febfe871549122f.png?width=1200)
大腿直筋の体表触診とリリース
本日のテーマは大腿直筋の体表触診のイメージと日々の臨床でよく用いるクアドのリリースを紹介したいと思います。
大腿直筋の機能/臨床上での接点
🔲機能&作用
・クアド唯一の二関節筋
・股関節屈曲/膝関節伸展の主力筋
・立位時は骨盤前傾に作用する
・クアドで唯一、大腿骨に付着しない
・浅層線維⇒羽状構造=早く力強い収縮
・深層線維⇒平行配列
🔲臨床上
・サッカーなどボールを蹴る動作が多いスポーツでは下前腸骨棘裂離骨折が伴う時もある
・アスリート疾患で筋挫傷が多い(直達外力)
・スプリンター系種目(陸上競技等)
肉離れが生じやすい(ハムスト⇒下腿三頭筋⇒クアドの順に多い)
・オスグット/ジャンパーズニー関与が強い
簡単にあげるとこんな感じでしょうか。
上記を加味しても出力が強くアライメントに大きく関与する筋と捉えることができます。
大腿直筋の体表触診とPOINT
![](https://assets.st-note.com/img/1678943014497-idJg42R42v.png?width=1200)
大腿直筋の走行は大腿骨長軸に沿うため
腸骨から膝蓋骨に対して真っ直ぐと言うよりやや内方に入る感じで筋走行するイメージです。
膝窩骨底から4横指上(やや外上方)に目星をつけます。
上記のPOINTを念頭に触診してもらうと筋腱移行部が触診できます。
この筋腱移行部が1b抑制のPOINTにもなりリリースPOINTにもなります。
大腿直筋と共同腱移行部のリリース
![](https://assets.st-note.com/img/1678944807057-RmiXRNpWPw.png?width=1200)
3秒把持⇒3秒牽引⇒戻すを繰り返して行います(目安1分ほど)
応用として、
膝関節伸展制限時などで介入する場合は、大腿骨前脂肪体へのアプローチとして
アクティブの膝関節伸展運動に合わせて大腿骨前脂肪体が大きく上下に広がるイメージをして伸展に合わせ、筋を把持したまま脂肪体の動きをアシストする様に外上方に牽引をかけて行うのも効果的です。
セルフケア指導ではここを摘むように圧迫⇒弛緩を繰返すように指導します。
今回の内容は以上になります。
少しでもこの記事が為になれば幸いです。
もしよろしければ拡散、フォロー、♡してもらえると励みになりますので宜しくお願い致します!