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【私たちはどこから来て、どこに行くのか問題に終止符】プルシャとプラクリティのお話

私たちは生まれてからというものの、誰一人例外なく死に向かっていくわけですが、ではそもそもどこからやってきて、死後どこにいくのかっといったところは誰にもわからいというのも、これまた万人の共通事項ですよね。

様々な分野の視点から諸説あると思いますが、私は恐らくこれが真理であるだろうなという、一つの着地点を見つけています。

それがヨガであり、そこから派生した様々な考え方であり哲学。

ヨガのインスタラクターを目指す人も学ぶ「ヨガ哲学」について、できるだけ簡単にまとめていきたいと思います。


ヨガ哲学_SVAHA


今回はその中から、先人たちの瞑想によって発見した宇宙の仕組みを体系化した哲学、【サーンキヤ哲学】の【プルシャとプラクリティ】について。


>サーンキヤ哲学とは<
紀元前3世紀後半から紀元前4世紀前半にかけて、カピラという哲学者が提唱。
"数論" とも呼ばれるサーンキヤ哲学は「数え上げる」という意味。
もともとはインド叙事詩であるヨガ思想の元になっている「マハーバーラタ」において、サーンキヤ= "知識によって解脱するための道"(ギャーナヨガ)のことを意味していた。

ヨガの実践によって理解を深めたい方にとっては理論的すぎると感じるかもしれませんが、そもそも瞑想というヨガの実践の中で、意識を自己の外側から徐々に内側に向けて自己探究を深めていくことによって出会った「根本原理」について表したのがサーンキヤ哲学とも言えます。
日々のより深い実践の中で体系的に得られる哲学でもあるのです。


♦︎プルシャ:精神エネルギー、純粋意識、真我

ヨガの聖者(リシ)たちは、瞑想によって自己の内側の真髄に意識を向けて行ったのち、自分自身の「心」でさえ、まだ物質的な部分(=偽りの部分)であり、そのさらに先(内側)に "純粋な真の自分" がいることに気が付きました。それがプルシャ(真我)と呼ばれる本当の自分です。
真我であることから、それはアートマーとも呼べます。

また、プルシャそのもの自体には思考も自我もありません。
ただ内側から外側を見つめるだけなので、「傍観者」とも言われます。

♦︎プラクリティ:物質エネルギー

プルシャの対をなすのが、「プラクリティ」
これは、神の一瞥によってプルシャから派生したとも言われています。
プルシャを知覚するためにプラクリティが必要だったのです。


♦︎種だけでは発芽できない

もっと具体的な話をしてみます。
プルシャはいわゆる「種」、つまり男性性。
プラクリティは "空風火水地" の「五大元素」(パンチャタットヴァ)です。

Vedaではこのプラクリティを女神と呼びます。
その女神の象徴たるのが「ラクシュミ・デーヴィー」
つまり女性性。

種はただそこにいるだけでは発芽しません。五大元素が混じりあることで初めて発芽します。
つまり、種であるプルシャと五大元素であるプラクリティが交わることで、
初めて発芽するのです。

よって、この世界は精神エネルギーであるプルシャと、物質エネルギーであるプラクリティによって誕生したと言えます。


♦︎【私たちはどこから来て、どこに行くのか】

この問いの一つの答えとしては、
「プルシャから来て、プルシャに帰る」

ではプルシャとは具体的に何なのかと言うところが次の段階です。
このことはまた別の機会に。


♦︎まとめ

普段私たちが自分と思っている肉体や心=プラクリティを超えた先(もっと内側)に"本当の自分"プルシャというものがある。
プルシャもプラクリティも目に見えないエネルギーである概念。
その二つが交わることでこの物質世界は誕生している。



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SHE
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