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決めるのはコインじゃない、あなたよ(ノーカントリー)

「ノーカントリー」を観たので映画レビューします。

【作品情報】
監督:ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
原作:コーマック・マッカーシー
出演:トミー・リー・ジョーンズ

【おすすめ度】
★★★★★★★☆☆☆(7 / 10)

【あらすじ】
ベトナム帰還兵のモスは、荒野でギャング達の死体と大金200万ドルを偶然発見し、その金を持ち去ってしまう。その後、ギャング達に雇われた殺し屋シガーに、ありとあらゆる手段でモスは追われる続ける。一方、事件を知った保安官も2人の行方を追うが・・・

【感想】
 殺し屋シガーが容赦なく人殺しする場面から始まります。この冒頭だけで恐ろしいのですが、その後も出会う人たちを敵味方問わず片っ端から躊躇なく殺していくので、アントン・シガーという存在がいかに恐ろしいかが伝わってきます。コイントスを行って、結果次第で殺さない場合もありますが、そのきまぐれさも人間味ではなく不気味さを感じさせるものがあり、恐ろしさに拍車をかけているように思います。
 ただただ殺し屋シガーの淡々とした恐ろしさ、理不尽さを感じるだけ。ジャンルがサスペンスやミステリーではなく、スリラー映画とのことで納得しました。
 原作はコーマック・マッカーシーの「ノー・カントリー・フォー・オールド・メン」という小説らしいです。いつか読んでみようと思います。

【シーン抜粋】
カーラ(モスの奥さん)を生かすか殺すか、シガーがコイントスで決めようとするシーンにて。カーラが「そんなことコイントスで決めんじゃねぇよ」という、物凄い当たり前のことを口にしたセリフ。

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