#256 テーマとそのメッセージが「決まる」、資料作成は最後 24/10/16
こんにちは。
今日は、提案や企画などの資料作成を考えます。
先日、新しくスタートする学習プログラムの研修資料を作成する機会がありました。いわゆる、提案資料、企画案の資料、起案資料などビジネスパーソンには資料作成のタスクは避けることができません。これからは、生成AIに作ってもらうことが多くなると思いますが、それでもしばらくは資料作成は残るように考えています。
さて、その企画資料です。あるときにチームの同僚Aさんが、経営に諮問する起案資料を作成していました。そのときに、同僚Aさんの課長にあたるBさんが助言していました。
「最初からパワーポイントの資料作成をしないほうがいいよ」と。
わたしもこの助言には同意見を持ちます。
冒頭の新しい学習プログラムの資料を作成していたことを思い出します。研修日の3営業日前まで、およそパワポ資料はほとんどブランクでした。それはそれでどうなのか、ともツッコミが入りそうですが、目次的なアウトラインと大まかなブランク資料にはしていましたが、それを埋めたのは3営業日まえになってでした。
なぜぎりぎりまで手を付けなかったかといえば、そのプログラムの軸とキーメッセージが、しっくり「降りてきた」「決まった」感覚を持てていなかったからです。どのような企画や提案、研修であっても、軸となるテーマがあります。研修であれば、最も気づいてほしいメッセージ、明日から少しでも変わってほしい行動、そうした軸があります。その軸とキーメッセージが、まだ降りてきていなかったのです。
暫定的に、それでも及第点はつけられる軸とメッセージは作ることができていたのですが、それを3営業日前まで思考し、試行錯誤していました。で、そのぎりぎりになって、「決まった」感覚をもったワーディング、メッセージが降りてきました。まさに「決まった」です。余談ですが、この瞬間は何とも言い難い充実感があります。
軸とメッセージに自信が持てたら、あとはもともとの目次を見直しながら、ブランク資料を編集していきます。ここでは、多少の行きつ戻りつの試行錯誤はあるものの、基本的には、どんな店方が良いか、ワンスライドごとのメッセージはどうするか、伝える順番はどうするか、など当日をイメージしながら、発想を膨らませて進めます。このあたりは、編集デザイン、アート的な感覚もあり、楽しいひと時です。こだわりすぎて時間をかけてしまうことが難点ですが。
ですから、提案、企画案、研修なんであれ、テーマ・軸、そしてメインメッセージ・キーメッセージが「決まって」から、が資料作成の流儀です。
決めてから、ではなく、「降りてくる」「決まる」感覚なのがおもしろいところです。
さて、みなさんは、資料作成のときにどんなプロトコールをお持ちですか。
それでは、また。