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#242 対面研修の即興的ライブ感がいい 24/9/13

こんにちは。
今日は、ナマ・Liveの強さ、を考えます。

先日、1on1の研修を実施しました。コロナ禍以降、オフラインで実施する、数少ない対面の形態でした。実施内容も新たに作り、これまでわたし自身は取り入れたことのない形式と、いくつかの観点でわたしにとっては小さな好奇心を積み重ねた実験的な位置づけでもありました。

その中で、圧倒的にライブ感を持って、その場の即興性をもって実施したのが、公開1on1です。わたしと、受講者の中からその場で手を挙げてもらい、1on1をほかの受講者が観察することを実施しました。そこで感じられた手応えを共有してみたいと考えました。

ところで、研修効果がオンラインとオフライン(対面集合)で変わるのか、です。肝心の出典を忘れてしまいましたが、アメリカの大学課研究機関での調査結果があります。両者に効果の差はない、が結論だそうです。

さて、研修を企画する際に、わたしは研修転移を考えます。人事担当者であれば当然のことです。しかし、受講者の満足度をアンケートでとって、「良い研修でした」と報告する場合、研修提供者も多いのが実態です。

研修転移には段階があります。
研修で得た内容を、まず現場で使えると思えるか(自分でもできそうか)、
次に、1,3,6ヵ月後と活用しつづけ定着しているか(効果実感を得らているか)、
そして最後に、その行動変化によって仕事の成果が向上しているか(成果への影響の手応え)、です。

一方、この知見を研修で得たから、売上が〇%向上する、利益が△%上がるなど、財務指標への直接的な貢献・効果は狙わないと考えています。

これを前提におくと、知識や概念を学ぶよりは、実践する行動を学ぶウェイトの大きい研修内容の場合は、オフラインのリアルな対面で実施することの効果が勝るな、と感じます。

前述のとおり、オン・オフの効果は変わらない調査結果があります。それはそう受け止めながらも、現実の受講者、提供者側のどちらの立場で考えても、印象、受け取り方、手ごたえ感と、アンケート調査結果には落ちにくい、インビジブルな要素が多分に存在するのでは?と考えるからです。よほど受講者、提供者の両者が習熟・成熟している場合であれば、そうしたインビジブルな、定性的な要素が与える影響は少なく、オン・オフで変わらないとわたし自身も実感します。

インビジブルな部分とは、ライブ感と即興(インプロヴィゼーション)が与える影響ではないかと考えます。そこには講師のスキルやキャラクターの属人的な要素も含まれると考えます。

ライブ感とは、五感で感じる情報量の多さと、予定調和しない感覚と考えます。

前者は、オンラインは脳科学的にも、二次元の情報と受け取られるそうです。目と耳(視覚と聴覚)を使う2次元の映像と音声、テキストが情報量です。一方、オフラインは、目、耳に加えて、鼻と手(身体)が加わります。そして、口・味覚は、やや強引ですが、研修内容や一緒に受講する人の印象が、スパイシー、甘い、しょっぱめ、絡めなど、歯ごたえや口の中が○○的な感覚です。最後にそれらを総合して感じる、第6感的な空気感が働くのではないでしょうか。

後者の予定調和しないのは、まだ言語化がちゃんとできていません。たとえば、オンラインだと参加者間のディスカッションやワークをブレイクアウトでわかれて行なうことが多いと考えます。すると、限られた時間で、何となくそのアウトプットを出します。オフラインでは、ほかのチームのワーキング状況が見えます。そして、研修提供側は全体のワーク状況を見ながら、時間を割に融通して運営します。時間と視野の制約が固定的か動的か、の違いがあり、そのことによって、ワークやでぃずカッションによるアウトプットが予定調和しやすいかの程度が違う、が現時点での結論だと考えます。

オンライン、オフラインの差は、チームの出社、テレワーク議論にも発展させられそうです。

さて、みなさんは、仕事のライブ感や即興性をどのように確保していらっしゃいますか。
それでは、また。

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