#77 テクノロジーの進化に備える自己肯定感の作り方 24/2/11
みなさん、こんにちは。
キャリア選択にも影響の大きい自己肯定感を考えてみます。
テクノロジーの進化によって、作業の自動化、省人化、自律化による効率化はますます進んでいます。これからは、生成AIを用いて仕事の生産性を上げるフェーズに入る、とは耳タコの話です。その技術の進歩を受け容れる人、そうでない人に分かれます。ここから、少し考え始めます。
日本のビジネスパーソンは「熱意あふれる社員」の比率が6%、調査対象139か国中132位です。これはギャラップ社エンゲージメントのQ12(キュー・トゥエルブ)調査結果です。人事パーソンはよく知るところかと思います。
わたしは、この仕事に対する効力感や肯定感と、テクノロジーを代表とする環境変化に対する積極的な受容度は、相関するのではないかと考えます。
なぜなら、人が物事を意味づけする際に、チャンスと受けとめるか、脅威と捉えるか、の初めの受け取り方は根本的には同じだと考えるからです。
別の言い方をすれば、まずラッキー!とポジティブにとるか、嫌だなーとネガティブから入るかの違いです。
例えば、ランチに「今日はあの店のカレーを食べに行こう」と決めていたとします。行ってみたら、予期せぬ臨時休業で閉まっていたとします。その時に例えば、「新しいお店を開拓する機会になった」と出来事を前向きに解釈する人が前者です。一方、「朝から楽しみにしていたのに。あー、調べておけばよかった。どうしてくれよう」と状況を嘆く人が後者です。
テクノロジーが自分の仕事に入ってくることも、他の変化も、ランチの話とほぼ同様ではないかと考えます。
「手元の作業が自動化されるなら、こんなに楽なことはない。浮いた時間で前から考えたかった改善プランを考える時間に充ててみよう」
「新しい技術の勉強をしないといけないのか。苦手で自分には縁遠い世界なんだよな。気が進まないな」
「自分にはメリットあるのかな。でもプライベートの習い事をする時間が減ってしまうな」
こんな受けとめ方があったとします。
究極的には、やる・やらないは、It's up to you. なのですが、テクノロジーの進化あるいは環境変化に対して、ラッキーと取るか、自分は蚊帳の外と疎外感が先に来るか、です。どちらを選択しても、あるいは選択を留保しても構いません。
いずれにしてもテクノロジーの進化は続いていきます。それは、それぞれの現場・職場に、仕事の効率化をもたらします。
問題なのはここからです。
仕事が効率化していくと、自分自身は何をしようか、と課題にぶつかります。自分に向き合う時間、余白時間が否が応にもできます。
その仕事の効率化によって生まれた余白時間をどんなことに使っていくとハッピーになれるのか?自分の仕事や経験に効力を感じられる仕事とはどんなことなのか、自分の可能性を広げる心持の準備をしておきたいところです。
これを自分で考えておかないと、それこそ脅威であるロボットやAIに自分の仕事が置き換えらえれる、ホラーストーリーが現実のものになってしまいます。
さらに、人生100年時代の就業年齢は70歳くらいまで延びていきそうですから、その時間は相当な長い時間です。
そうであるから、ロングテールキャリアの戦略を考えておくことも必要です。
でも、その前提には、自分は何者か?自分の楽しみの源流は何か?
自分が仕事に「甲斐」を感じるのは、どんなことか。
これらを自分で認識しておくことがその対策の一歩になると考えます。
それが自己肯定感をつくる礎になるでしょうし、仕事に熱意を持てる自分につながるのだと考えます。
さて、みなさんは、どんなことに自己肯定感持ち、どんなことをしていると自己効力感を感じやすいですか?それはどんなことが影響していますか?
それでは、また。