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デジタルデトックスを2日間実践してわかった、脳が喜ぶ変化

デジタルデバイスが日常生活に欠かせないものとなった今、スマホやSNSが私たちの時間と注意を奪いがちです。私自身も、気がつけばスマホを手に取り、SNSを眺めて時間を浪費していました。そこで、2日間の「デジタルデトックス」を試してみることに。すると、脳がリフレッシュされる感覚を強く実感できました。今回は、この体験を脳科学の観点から解説しながらシェアします。


デジタルデトックスの効果を脳科学で解説

デジタルデバイスを使いすぎると、脳には「情報のオーバーロード」が起こりやすくなります。スマホやSNSの通知は、脳の「報酬系」を刺激し、ドーパミンと呼ばれる快感ホルモンが放出されるため、ついついチェックしたくなるのです。しかし、これが過剰になると、集中力や心の安定が乱れる原因に。デジタルデトックスでこの連鎖を断ち切ると、脳の働きに以下のようなポジティブな変化が起こります。

1. SNSの通知を断ち切ることで、前頭前皮質の働きが改善

SNSの通知や頻繁なスマホチェックは、脳の前頭前皮質に負担をかけます。前頭前皮質は注意力や意思決定を司る部分ですが、情報が絶え間なく入ってくると、この部分が疲弊してしまいます。デジタルデトックスを行うことで、前頭前皮質の負担が軽減され、集中力が高まると同時に、より深い思考や創造的な活動ができるようになります。


2. 時間の感覚が変わる理由:デフォルトモードネットワークの活性化

デジタルデバイスを使わない時間が増えると、脳は「デフォルトモードネットワーク(DMN)」と呼ばれる領域が活性化します。DMNは、ぼーっとしている時や内省的な思考をしている時に働く脳のネットワークです。このネットワークが活発になると、時間がゆっくり流れるように感じ、普段は考えないことをじっくりと考えることができます。私もデジタルデトックス中にこの効果を感じ、普段できなかったことを余裕を持って進めることができました。


3. 睡眠の質が向上するメカニズム:メラトニンの分泌促進

夜にスマホやタブレットを使うと、画面から発せられるブルーライトが脳に昼間と同じ刺激を与え、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌が抑えられてしまいます。デジタルデトックスにより夜のブルーライトを遠ざけることで、メラトニンの分泌が正常に戻り、深い眠りにつきやすくなります。私もこの2日間で、久しぶりにスッキリとした目覚めを体験しました。


4. ストレス軽減の理由:扁桃体の過剰な反応を抑える

SNSやニュースなどの情報は、脳の扁桃体(恐怖や不安を感じる部分)を刺激することがあります。特にネガティブな情報に触れると、脳がストレス状態になりやすくなります。デジタルデトックスを行うと、こうした過剰な刺激が減り、扁桃体の過活動が抑えられます。その結果、心が穏やかになり、ストレスを感じることが少なくなるのです。


実践方法とポイント:脳がリラックスする時間を作ろう
私が実際に行ったデジタルデトックスの方法を、脳に優しい視点から紹介します。

スマホを別の部屋に置く: 視界からデバイスを遠ざけることで、脳の注意がそちらに向くのを防ぎます。これにより、前頭前皮質の負担を減らすことができました。
自然の中での散歩: 自然環境に触れることで、DMNが活性化され、心のリセットがしやすくなります。森や公園での散歩は、脳をリフレッシュさせるのに最適です。
紙の本を読む: 紙の本を読むことで、ブルーライトの影響を受けずに、ゆったりとした時間を楽しむことができます。これも、メラトニンの分泌を促進する助けになります。



デジタルデトックスで脳に休息を

デジタルデトックスを通じて、脳がいかにデジタルデバイスからの刺激に影響を受けているかを実感しました。もし、日々のストレスや集中力の低下を感じているなら、少しの時間でもデジタルデトックスを取り入れてみてはいかがでしょうか?脳に休息を与えることで、きっと新しい気づきやリフレッシュを得ることができるはずです。

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