カリフォルニアの砂漠
日常的に自然を欲している私(兎)だ。
山へ行かなくなると、
狸へ文句を言い出す。
ケチーズ(ケチ)の私たちは、
無料で使えるキャンプ場を
Anza-Borrego Desert State Parkで見つけ、
早速現地へ向かうことにした。
Anza-Borrego Desert State Parkは、
サンディエゴから車で東へ3時間ほどの距離だ。
この辺の地域は砂漠地帯となっており、
サンドバギーやオフロードツーリングを楽しむ人々にとても人気のスポットである。
良く考えてみたら、
私はAnza-Borrego Desert State Parkのような
砂漠地帯でのキャンプを試したことがなかった。
舗装されていない道路を進んでいくと
渓谷が見えてきた。
目的のキャンプサイトには既に先客がいたため、
私たちは別のキャンプサイトを拠点とした。
金曜日の午後に出発したため、
既に夕方になっていたので、
私たちは酒盛りを始めた。
ビールをグビグビと飲んでいると、
狸が急に叫んだ。
Jesus Christ!!
狸の足元を見てみると、
そこには可愛らしいタランチュラがいた。
狸は蜘蛛という蜘蛛が苦手である。
私は木の棒にそっとタランチュラを乗せて、
安全な場所に移してあげた。
タランチュラを見たのは初めてではなかったが、
やはりあの肉厚な体は可愛いものである。
焚き火を楽しみにしていた私たちだが、
Anza-Borrego Desert State Parkでは、
焚き火台を持参しなければ
焚き火をしてはならないというルールがあった。
そのため早々に床に就いた。
寝袋の中でホラー映画を見ながら
ワインを飲んでいた。
まどろんでいると、
またもや狸が大声を上げた。
何かと思ったら、
寝ぼけた狸がワインをこぼしていた。
寝袋は濡れている。
またやりやがったな、この狸!!
だが今回は酔っぱらっていたのもあり、
面白くなってゲラゲラと笑った。
ベチャベチャになった寝袋をふき取り、
そのまま眠りに就いた。
真夜中。
月の光で目が覚めた。
満月の月から放たれる光が強すぎて、
なかなか眠れない。
イビキをかきながら眠っている狸を横に、
その眩しすぎる月を窓から眺めた。
(今回は車中泊である)
翌日。
早めに起床し日の出を眺めた。
太陽が周りの山々を赤く染めた。
それをコーヒーをすすりながら眺めた。
この贅沢な時間がずっと続くようにと願った。
軽い朝食を済ませ、
私たちはキャンプ場を後にした。
今日はこれからハイキングを楽しむのだ。
早朝というのもあり、
登山口には1組のハイカーしかいない。
トレイルを歩き出してすぐ、
既に広大な大地と山々が広がっていた。
高い木々が無いので360度見渡せるのだ。
トレイルに関しては
そこまで期待していなかったが、
この絶景を目の前にして感動した。
トレイルの最後は、
人気のスポットである
Slot Canyon Trailに続いていた。
最後にこの小さなキャニオンを楽しみ
約4時間のハイキングは終了した。
サンディエゴからなら
週末を利用して遊びに来れる場所なので、
次回は焚き火台を用意して遊びに行きたいと思う。
※Anza-Borrego Desert State Parkは
砂漠地帯で夏季は暑すぎるため、
10月から5月までの期間に遊びに行くことをお勧めします。
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