山の上のキャンプはどんなホテルよりも高級だ in ハリマン
タイトルを見て賛否両論があるだろう。
私はどんな高級ホテルに滞在するよりも、
山の上でキャンプをする方が心が満たされる。
キャンプ地から見える湖や山々を眺めながら、
聞こえてくる動物の鳴き声に耳を傾ける。
ハンモックに揺れながら青空に浮かぶ雲を眺め、
そのままうたた寝する。
夜は焚き火を前にディナーを作りながら
お酒を飲む。
そしてキラキラと輝く星たちを眺めるのだ。
先日ニューヨークに帰った際に
狸と共にHarriman State Park
(ハリマン・ステート・パーク)に
1泊2日のバックパッキングに行った。
先日まで狸ウイルスに侵されていた私だが、
どうしてもハリマンに戻りたかった。
そう、ここは私の原点なのだ。
狸ウイルスに侵された話はこちらから↓
ニューヨークに住んでいた頃、
ハリマンは私のお気に入りの場所で、
週末になればシティーから2時間をかけて通っていた。
週末に山に籠る生活があったからこそ、
今の私が形成されていったのだ。
私の原点を知りたい方はこちらから↓
ギアをバックパックに詰め込んで
私たちはハリマンへ向かった。
9月の中旬だったので、
とこどころ黄色やオレンジに色づいてはいるものの
葉っぱはまだ青い。
登山口に到着しハイキング開始。
今回は病み上がりということもあり、
そこまで遠くへは行かず
キャンプ地でゆっくりしようということになった。
ハリマンには昔掘られた採掘抗が所々ある。
探検がてら面白そうな場所をチェックしながら
キャンプ地を目指した。
2時間程で山の上のキャンプ地に着いた。
平日ということもあり、
他のバックパッカーはおらず貸し切り状態だ。
ラッキー。
眺めが良さそうな広いキャンプサイトを見つけ、
そこを今夜の寝床とした。
早速ハンモックを張り、
そこに腰掛け持ってきたビールを飲んだ。
缶ビールがこんなに美味しく感じられるのは、
エクササイズ後の山の上ぐらいだろう。
各々好きな時間を過ごしてから、
日が暮れる前にキャンプファイヤー用の
枯れ木を集めることにした。
太陽が沈むと一気に肌寒くなった。
ジャケットを羽織り
焚き火の前にマットを敷いて座った。
焚き火が私たちの身体を温めてくれた。
今回のディナーは手抜きで、
義母の家から持ってきたミートボールとピザである。
アルミホイルで包んだそれらを
赤く燃える炭の上に乗せた。
しばらくするとちょうど良い焦げ目がついた、
熱々のミートボールとピザになった。
それらを美味しい美味しいと言いながら2人で頬張った。
やはり大自然の中で食べるご飯は美味しい。
食後は虫の音に耳を傾けながら、
木々の間から見える月を見上げた。
満月に近いその月は眩しすぎるくらいだった。
ジャズやカントリーミュージックをかけ、
スキットルに入れてきたウイスキーを
ちびりちびりと飲んだ。
こういう男っぽいスタイルが好きで、
スキットルは私の私物である。
狸と私は終始ご機嫌だった。
2人でこんな特別な時間を過ごせるのが嬉しかった。
できるならば毎日こんなふうに過ごしたい。
そんな贅沢な話はない。
旅の前半は狸のせいで寝込むはめになった私だが、
最終的にここに来れたのだから、
狸ウイルスの件は許すことにしよう。
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