丁寧な暮らし
2009年にバーを営み始め
たくさんのお客さまとお話してきました。
その中に「蕎麦を打って食べるのが好き」
という話をしてくださった方がいました。
当時20代のわたし、言っていることの意味はわかる
お客さまは不便を楽しむとおっしゃっていました。
意味はわかる、意味はわかるけれど…
飲食業って週休1日、休みの日も場合によっては仕込みをしたり
普段行き届かない場所の掃除をしたり
買い出しをしたり
つきあいで飲みに行ったり…
そんな不便を楽しむ「余裕がない」!!
と、思っていました。
いつか年齢を重ねたらそういう境地になれたらいいな
とも思いました。
わたしも歳を重ね、丁寧な暮らしの大切さを感じております。
別に蕎麦をどうのこうのしなくとも
ご飯を食べるときにどんなあり方で食べるのか?
家をどうキレイを保つのか?
のような、
歳を重ねるってこういうことかっていう笑
時間がゆっくりに感じるのって10歳くらいまでで
そこからはどんどん早くなっていくんだそう。
10歳くらいまでは未経験なことがたくさんあるから、なんだそう。
早く感じる時間を細分化して味わう。
「いつも通り」の日常の中に
「いつも通りじゃない」がある。
「いつも通り」の中にある喜びを探す
これが丁寧な暮らしの醍醐味なんだなぁ。
蕎麦を打つのも
その日の湿気具合で水分量を調整するらしいのですが
これも感じていることを細分化して
細やかな感覚という「いつも通りじゃない」を楽しんでいるのでしょう。
風の時代に切り替わり
いろんなことがスピーディーだからこそ
あえて歩いてみる
あえて止まってみる
それを楽しみながらやってみる
それも良いんじゃないかなぁと感じる今日この頃なのでした。
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