<Vol.62>悪いトレーナーと不人気なセラピストに共通すること
最近はトレーナー業界との交流も広まり、いろいろなところで刺激を受けています。
つい先日、西日本を代表するパーソナルトレーナーさんと一緒に仕事をさせていただく機会がありました。
その中で
「良いトレーナーにはいろんな種類がいるけど、悪いトレーナーには共通点があるよね」
という言葉がありました。
これはセラピスト業界にも大いにあてはまる言葉だったので、今日はこのことについてちょっと考えてみたいと思います。
<悪いトレーナーの共通点>
ちなみにこの共通点、何だと思いますか…?
ぜひ皆さんにも考えてみてください(シンキングタイム、スタート!)
。。。。
。。。
。。
。
思い当たることはありましたか?
その答えは
「手段に固執してしまう」
ということ。
悪いトレーナーというのは、視野が狭く寛容性がない傾向にあります。
要するに
「自分のやっていることが正であり、その他が偽である」
と考えてしまっている節があるということです。
「筋力こそが大切だ」と考えるトレーナーがいる一方で、「いやいや柔軟性のほうが大切ですよ」と考えるトレーナーがいます。
「体幹トレーニングが重要だ」と唱えるトレーナーがいる一方で、「ファンクショナルトレーニングは全てに勝りますよ」と唱えるトレーナーもいます。
トレーニング手段というのは、あくまで"手段"であってツール(道具)にすぎません。
どちらもゴール地点(目の前のお客様をより健康な状態に導くこと)は同じはずですから、否定し合うことに価値はありません。
小さな世界で見栄を張り合わず、
「そういう考え方もあるけど、こういう考え方もある。今のあなたにならきっとこっちのほうがより合っていると思う」
という"選択"と"提案"ができることが大切です。
<ツールではなくゴールを目指せ>
これはセラピストにおいても同じことが言えます。
ちなみに…僕がYouTubeの手技系動画を嫌いな理由は、まさにこれです。
「これこそ本当のやり方」「99%のセラピストが知らないこと」「これさえできれば〇〇だ」
そんな言葉がずらりと並んでいるのを見ると、げんなりした気分に陥ります。
再生回数を稼ぎたい気持ちはわかる。。
注目を浴びたい気持ちもわかる。。
でも自己強調は他者否定に基づいて成り立っていることが多いので、注意しなければなりません。
結局のところ、手技というのもまた1つの手段(ツール)です。
多くのお客様はゴール(ラクになる体)を求めているのであって、ツール(ラクにするための手技)を求めているわけではないのです。
その"大局"を見失うセラピストになってしまっては、とうてい魅力的な存在とは言えなくなってしまいます。
だからこそ気をつけようね!というのが今日のお話でした。
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