”お試し編”<アナトミートレイン>体の前側の筋肉のつながり
*本記事は”お試し版”として【全文公開】をしています。
筋肉というのは、1つ1つが個別で働いているように見えますが
◎深さ(層)
◎上下関係
をもってお互いにつながっています。
この筋肉のつながりを「アナトミートレイン」ともいいます。
今回は「体の”前側”の筋肉のつながり」について、イラストを用いながらわかりやすく紹介していこうと思います。
<筋肉のつながり>
この筋肉のつながりのことを「浅層フロントライン」と呼んでいます。
このラインは、上半身と下半身で大きく分けられます。
上半身のスタート地点は、後頭部にある「頭皮筋膜(後頭部)」から始まります(だから首の付け根をほぐすのは大事なんですね)。
ここから始まったラインは、首の横にある「胸鎖乳突筋」へとつながっていき、「胸骨筋」〜「腹直筋」へと下っていきます(首と腹筋はつながっています。だから体を丸めるときには一緒に働きます)。
横から見ると、非常に美しいつながりであることが分かりますね↓
下半身のラインは、
骨盤をへて「大腿直筋」からスタートします(上のラインとの直接的なつながりは見られません)。
膝から下は「前脛骨筋」、そして「前下腿区画(足の甲を通って指先)」へとつながっていきます。
このラインは「姿勢の維持」と「反射活動」の2点において重要な役割を果たしています。
全体的に”速筋線維”が主として構成されているため、大きな音や振動などに対して「ハッと身をすくめる動作」を取ることができます。
ストレス環境下にいる方などは、硬くこわばりやすい傾向にありますので、注意が必要です。
<ケアのポイント>
このラインは、全身を通じて体の前面を走っています。
特に「首(胸鎖乳突筋)〜腹筋(腹直筋)〜太もも前(大腿四頭筋)〜スネ前(前脛骨筋)」のつながりは、要注目です。
デスクワーク中に体を丸めた姿勢をとっていると、腹筋を中心にして上下の筋肉(首と太もも前)が硬くこわばりやすくなります。
首の”前側”の筋肉(胸鎖乳突筋)が硬くなると、バランスをとる形で首の”後ろ側”の筋肉もこわばりやすくなります(いわゆる僧帽筋の肩こりです:伸張性収縮)。
これはすなわち慢性的な肩こりの際には、腹筋に目を向けてみることも大切だということです。
筋肉のつながりが理解できると「どこをケアすればいいか?」というアイディアが湧いてくるようになります。
勉強をするって楽しいですね!
ぜひ以下の「関連リンク」も学んでみてください。
<関連リンク>
①体の”前側”の筋肉のつながり
②体の”後側”の筋肉のつながり
③体の”側面”の筋肉のつながり
④体の”立体面”の筋肉のつながり
⑤”肩〜腕”をつなぐ筋肉のつながり
⑥”大きなパワー”を生み出す筋肉のつながり
⑦”体の深部”をまとめる筋肉のつながり
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^
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