<Vol.135>リピーターの声をリピーターに聞かせてリピーターを作り出そう。
お店の売上を構成している最も基本的な要素というのは、
『来店人数(新規客+リピーター客)×単価×営業日数』
です。
このうち最初に手をつけるべき指数は「来店人数」、特に「リピーター数」と言われています。
お店のことを好きになってくれるコアなリピーターをどれだけ増やせるか、、
それができれば新規数や単価といった項目も徐々に後追いで増えてきます。
今日は「リピーター数をどう増やすか」ということについて考えてみたいと思います。
<リピーターを生み出す仕組み>
「パレートの法則」というものを聞いたことはありますか?
これは別名「2-6-2の法則」とも言われており、経済的な物事を捉える際によく使用される考え方です。
基本的には上位2割が優秀、中間6割が普通、下位2割が悪(消極的)と想定する考え方になります。
これは売上を構成している客層にもあてはまり、どんな売上規模のお店であってもだいたい「2割のコアなリピーター」「6割の通常客」「2割の一見さん」となってきます。
さらに「2割のコアなリピーター」の中にも2-6-2は存在してきますから、いかに全体における「コアなリピーター」の割合を増やしていけるか…が売上向上においては重要となります。
そこで鍵を握るのが
「リピーターの声をリピーターに聞かせる」
という施策です。
人は自らの思考を正当化しようとする生き物です。
自分がちょっと思っていたことをより強い言葉で提示されると「あー、やっぱり自分が思っていたことは正しいんだ」と思考を強化します。
そしてこれは自分と同じ立ち位置(境遇)にいる人の言葉ほど効果的です。
皆さんはこの施策、取り組むことができているでしょうか?
<隙間時間の活用方法>
先日とあるお店に行った際、トイレでこんなものを見つけました。
「お客様のーと!」です。
これは実にうまい施策だなあと感じました。
トイレの時間というのは、お客様が一人きりになる時間(空間)です。
また便座に座っている時間というのは、ちょっと片手間が空く時間になります。
ここに「お客様のーと!」を置いておくことで、ふと手を伸ばす人も多いでしょう(衛生環境はさておき)。
多くの場合、こういったノートにわざわざ思いを綴るのは「上位2割のコアなリピーター」です。
そして手を伸ばして中身を確認するのが「中間6割の通常客」と相場が決まっています。
トイレという冷静な環境下で、お店に来たことを肯定する(あるいは絶賛する)言葉を目にすると「中間6割の通常客」は「あー、やっぱり今日来たことは正解なんだ」と満足度が高まります。
お店はノートとペンを用意するだけ(やらない理由はありませんよね)。
ちなみに掲示する際には真っ白なノートはダメです。
まずは「サクラ」としてでも数件のコメントはお店側で書いておきましょう(←やりすぎはNGですが大事なことです)。
ぜひやってみてください。
すでにコアなリピーターがいるお店であればあるほど、意外と大きな反響がきっとありますよ。
では今日も最後までお読みいただきありがとうございました^^
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