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17、魔の三週目の正体

魔の三週目に入った。魔の三週目とは赤ちゃんが謎に泣く事が増えるから魔の三週目、と呼ばれるらしい。

だが、その正体は案外シンプルかもしれない。

魔の三週目に入り、子供が夜におむつにも空腹にもよらず泣く時は、泣かない時と比べると、ある現象に明確な差がある事に気がついた。

それは、子供のおならの回数である。

野口は赤ちゃんの情動は腹部のガスの移動にかなり左右される事を述べている。

この意味が分からなかったが、要するに腹が張って不快という概念が実は存在するのである。この腹が張る原因こそ、ガスである。

何故このように大量のガスが生じるのかというと、これは乳を飲む量が増えるからという点と、腸内細菌叢が発達する点が絡むのだろう。

このガスを上手く排泄できない、つまり野口的に言うならば、直腸の歌が唄えないと、口から不満をブーブー垂れるのである。これこそが魔の三週目の正体なのではないか、と考えた。

今までは大体、おならをブー、とすると一緒に便も出ていた。しかし、最近はおならだけのことがかなり増えているので、ひょっとしたら、と考えたという訳である。

なので、あまりグズグズと泣くようであれば、まずお腹を触り、張っていそうであれば浣腸したり足首に愉気したり、抱っこを上手く使っておならを排泄する方向に誘導してやれば良い。

大体の場合、我が子の場合はそれでなんとなく落ち着いているように思う。

抱っこの欲求もどうやらあるようだが、この場合何故抱っこなのかというと、案外重力を使えば便とともにガスがスムーズに降りてくるから、などの合理的な理由があるやもしれない。

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