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マルチタスキングの罠:なぜ集中力が散漫になるのか、そして今日からできる改善策

こんにちは、皆さん。Ryoです!
いつも僕の記事を読んでくださり、ありがとうございます。

今日は、私たちの日常生活や仕事に大きな影響を与えている「マルチタスキング」について、ちょっと深掘りしてみたいと思います。

「え?マルチタスキングって悪いの?」と思った方もいるかもしれませんね。実は、多くの人が「効率的」だと信じているマルチタスキング、実はかなりの落とし穴があるんです。

■ マルチタスキングの罠

想像してみてください。あなたは大事なプロジェクトの締め切りに追われています。PCの前に座り、集中して作業を始めようとしたその時...スマホが震えます。「ちょっと見るくらいなら...」と思ってSNSをチェック。「あ、この記事面白そう」とスクロール。気づけば15分経過。

「よし、本題に戻ろう」と思っても、なかなか集中できない。頭の中はさっき見たSNSの投稿や、返信すべきメッセージのことでいっぱい。結局、元の作業に戻るまでにさらに時間がかかってしまう...こんな経験、ありませんか?

実は、これには科学的な説明があるんです。

■ 「注意の残留」現象

心理学者のソフィー・ルロイ教授が行った研究で、この現象が「注意の残留(Attention Residue)」と名付けられました。簡単に言うと、一つのタスクから別のタスクに移る時、私たちの脳は完全には切り替わらないんです。

前のタスクの「残り香」が脳に残っていて、新しいタスクに100%集中できない状態が続くんです。特に、前のタスクが未完了だった場合、この影響は顕著になります。

なぜこれが起こるのか?それは私たちの脳の特性に関係しています。

  1. 完了への欲求:人間には、始めたことを終わらせたいという強い欲求があります。ゲームやドラマにハマってしまうのも、この欲求が関係しています。

  2. 認知的クロージャー:物事を「腑に落ちる」まで理解したいという欲求です。例えば、ドラマの結末が納得いかなくて、ネットで他の人の感想を探してしまうような行動がこれに当たります。

これらの欲求が、タスクを切り替えても前の作業に思考を引っ張られる原因になっているんです。

■ なぜこれが重要なの?

「まあ、ちょっと効率が落ちる程度でしょ?」と思うかもしれません。でも、実はその影響は私たちが想像している以上に大きいんです。

  1. 生産性の低下:ルロイ教授の研究では、タスクを中断された人は、次のタスクの成績が明らかに低下しました。つまり、マルチタスキングは「効率的」どころか、むしろ非効率的なんです。

  2. ストレスの増加:常に複数のことに注意を向けようとすることで、脳に過度の負担がかかります。これが長期的なストレスや疲労につながる可能性があります。

  3. 創造性の阻害:深い集中力は、創造的な問題解決や革新的なアイデアの創出に不可欠です。マルチタスキングはこの深い集中を妨げてしまいます。

  4. 記憶力への影響:「注意の残留」によって、新しい情報を適切に処理し記憶することが難しくなります。

■ 今日からできるアクションプラン

さて、ここまで読んで「やばい、自分そのまんまじゃん」と思った方も多いのではないでしょうか。でも、大丈夫です。今日から始められる改善策をいくつか紹介しますね。

  1. タイムブロッキングを導入する

    • 1日を30分〜2時間程度のブロックに分け、各ブロックで集中して取り組むタスクを決めます。

    • この時間内は、決めたタスク以外のことは一切しないと決めましょう。

  2. デジタルデトックスタイムを設ける

    • 1日のうち、スマホやSNSから完全に離れる時間を作ります。

    • 最初は15分から始めて、徐々に延ばしていきましょう。

  3. 「2分ルール」を実践する

    • 2分以内で終わるタスクは、すぐに片付けます。

    • 小さなタスクを溜めないことで、「未完了タスク」による注意の残留を減らせます。

  4. ポモドーロテクニックを試す

    • 25分の集中作業と5分の休憩を繰り返す手法です。

    • 集中と休憩のリズムを作ることで、脳をリフレッシュしながら効率的に作業できます。

  5. 環境を整える

    • 作業場所を整理整頓し、集中を妨げるものを排除します。

    • 必要に応じて、ノイズキャンセリングヘッドホンなどを活用するのも効果的です。

  6. マインドフルネス瞑想を取り入れる

    • 短時間の瞑想で、脳をリセットし集中力を高めることができます。

    • 初めは1分から始めて、慣れてきたら5分、10分と延ばしていきましょう。

  7. タスクの優先順位を明確にする

    • ToDリストを作成し、重要度と緊急度で分類します。

    • 集中すべきタスクを視覚化することで、不必要なマルチタスキングを避けられます。

  8. 「完了」の定義を明確にする

    • タスクを始める前に、どこまでやれば「完了」とするか決めておきます。

    • これにより、不必要に長引くタスクを減らし、「完了への欲求」を満たしやすくなります。

■ さいごに

マルチタスキングの習慣を完全になくすのは難しいかもしれません。でも、少しずつ意識を変えていくことで、大きな変化を生み出すことができるはずです。

今日から、自分の作業スタイルを見直してみませんか?集中力を高め、本当の意味で効率的に仕事や学習に取り組むことで、きっと新しい可能性が開けるはずです。

一歩ずつ、でも確実に。そんな心持ちで、より生産的で充実した毎日を目指していきましょう。がんばりすぎず、でも諦めず。それが長続きの秘訣です。

皆さんの挑戦を応援しています!

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Ryo

https://www.instagram.com/ryo_coach_/



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