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#105このクソッタレな世の中で、私だけはあなたを愛している。
私はあなたを愛している
クリスマスイブの今夜、
私は上司に叱られて帰って来た。
この世はクソったれだ。
外に出れば敵で溢れているし、
家に帰れば待っているのは孤独だ。
これをクソと言わずして
何をクソと言うのだろうと、
そんな気持ちが私の中を駆け巡った。
その時、唐突にこのような考えが浮かんだ。
「このクソッタレの世界を生きているのは、
私だけじゃない。」
人は誰しも例外なく、
この醜悪な世界を生きている。
家族も、友人も、出会ったことがない人も、
私のことを今日叱りつけてきた上司も。
世の中の残酷さを痛感するとともに、
私はとある重要なことに気づいた。
私が心から大切な人も、そうでない人も、
同様にこの過酷な運命を引き受けているのだ。
そんな私の心をいつの間にか、
満たしていたのは慈悲だった。
我に帰ると私は一つのことを心に決めていた。
私は皆を愛そう。
今日という日に、
私と同じかそれ以上に酷い目に遭って、
悲壮に明け暮れる人がどれだけいるだろう。
あなたに伝えたいこと
私はあなたに伝えたい。
私はあなたを心から愛している。
あなたがあなたらしく、
あなたの人生を歩もうとしていることを
私は知っている。
その道中、あらゆる困難に阻まれて、
あなたが辛い思いをしていることを
私は知っている。
この世であなたしか持ち得ない
偉大な価値があることを
私は知っている。
世界が何と言おうと、
私だけはあなたを愛すことを誓う。
だからそれを忘れないで欲しい。
慈悲の心に境界はない
人を愛することは、
私を愛することである。
私と同じ境遇で同じように苦しむあなたに
慈悲を抱けないのなら、
私はきっと私自身のことも愛せない。
慈悲という感情には境界がない。
それが誰に向けられたものであれ、
それはこの世の全てに平等に与えられる。
こんなのはくだらないと思ってもいい。
でも、これは綺麗事なんかじゃない。
私は実際にこうして今、
あなたを愛しているという事実を
伝えるためにこの文章を書いている。
それは同時に私自身を慈しむことになり、
私の心を穏やかに包み込んでくれている。
最後に
この世は確かにクソッタレだ。
しかし、だからこそ私たちは
痛みを分かち合うことができるのだ。
私が言えることは一つ。
私はあなたを愛している。
そしてそれが唯一、私を愛することになる。
あなたが私のことをどう思おうと、
私は私のためにもあなたを愛する。
独善的だと侮辱してくれて構わない。
たとえあなたがそうしようとも、
私は変わらずあなたを愛そう。
本日は以上❣️