25%の笑気ガスで鬱症状を改善、根気が必要な鬱病治療の進化に期待
ギガジンの記事を眺めていたら、『「笑気ガス」がうつ病治療に役立つ可能性があるとの研究結果』という表題の記事を目の当たりにしました。抗鬱剤が効かない人に対しても笑気ガスを利用することで症状を緩和させられる研究結果がアメリカで発表されたそうです。
笑気ガスとは亜酸化窒素を指します。研究によると鬱病患者に25%の濃度の亜酸化窒素を1時間吸引させたことで、少ない副作用と共に鬱病が改善されたそうです。この効果は2週間続いたとあります。この研究結果は非常に画期的だと感じました。
私も学生時代やフリーターの時期に酷い鬱を経験しました。そして一度でも鬱病を経験すると、鬱症状に敏感になります。それ以降も幾度かうつ病になりかけたことがありますが、幾つかの経験を元にしてストレスやそれに伴う症状の傾向を掴み、直前で回避しています。
上手にコントロールで来ていればいいのですが、中には身体のサインに気が付かず、あるいはそれが表れずに鬱状態になってしまう方も多いようです。生活にストレスは付き物です。そしてその先には鬱病などの精神疾患が繋がっています。半ば永遠の課題のようにも感じてしまいます。
笑気ガスは私も吸ったことがあります。髭のレーザー脱毛をする際に利用していました。髭の脱毛はかなりの痛みを伴います。最新の蓄熱式のレーザーであればそれほどではありませんが、それが登場する以前の単発式のレーザーは非常に痛いものでした。この痛みを和らげるために笑気ガスを麻酔として利用していました。検索すると、歯科医でよく使われるようです。
笑気ガスを吸うと、空間の感覚が無くなって軽く意識が遠のきます。会話はできる程度です。入眠直前の状態が永遠に続くような感じだと覚えています。私は10分程度の施術中しか利用したことがないので、1時間も吸引し続ける感覚は分かりません。とりあえず科学的な説明はできませんが、感覚としては非常に納得感があります。
これがもし鬱病の治療方法として確立されれば画期的です。重度のうつ病の治療はカウンセリングや継続した治療薬の服薬が必要となり、根気が必要です。しかし、笑気ガスが有効であれば、医院に行った際の1時間で症状だけでも改善が可能になります。
もちろん、症状の改善とは別に生活習慣の改善など根本的な解決もしなければならないでしょう。しかし根本解決するには、そもそも心身ともに健康な状態でなければ正常な判断ができません。多くの鬱病で悩む方々がこの研究によって救われることを期待します。
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