念系統における仮説

仮説1
相反する系統は共通した特徴を持ちやすいのではないか?

・空間を区切る能力は放出系と具現化系
・物体を変形させる能力は変化系と操作系
・バランスよく能力を習得できるのは強化系と特質系

※以下、()内は能力例
放出系は空間そのものを移動させ、具現化系は空間内に様々な法則やルールを作り込むことに長けている。
前者は空間を限定して瞬間移動する能力(リング内での拳の瞬間移動)や、別の場所に念空間を創り出し、移動させる能力(4次元マンションやホテルラフレシア)であり、後者は空間を限定して様々な法則やルールを作る能力(密室遊魚)や具現化した物の中にルールで定めたものを移動させる(デメちゃん)能力だと思われる。
また、物体を操作し、変形させるのは操作系の能力(イルミの変身)であり、オーラの形状に合わせて物体を変形させる形態変化の能力(ビスケの本来の姿やユピーの形態変化)が変化系であると考えられる。
そして、強化系は念系統の中で一番習得率のバランスが良く、努力することで万遍なく覚えることができる(百式観音)し、特質系は苦手能力がないために習得速度が早く、高いレベルでの複合能力(恋のエチュード)が可能なのだろう。
であるならば、習得率という面ではやはり強化系とは対照的だと考えていいのではないだろうか。
なので、必然的に具現化能力や操作能力が主体の複合能力になってもおかしくはのないだろう。
習得率は低くても苦手ではないために、鍛えることで強化系も40%を達成しやすいのだと考えれば、クロロなどが戦闘に長けていたのも納得というものである。
逆に強化系は、習得率そのものは高いために、習得までの速度は時間がかかるものの、努力し続けることで極に至るのではないだろうか。
同様に、特質系は習得不利とされる能力、つまりは習得率の低い強化系などの能力を極めることによって全系統の複合能力などが極に至るのだと考えれば、これも納得いくのではないだろうか。

仮説2
天才型と秀才型

特質系、変化系、具現化系はオーラにイメージを反映する能力である。
これらの系統はイメージさえオーラに伝えることができれば開花する能力であり、発想や閃きなどのいわゆる才能がものをいう能力なのではないだろうか。
そう考えてみると、特質系にはクロロやピトー、変化系にはキルアやヒソカ、具現化系にはクラピカなどの天才型と思われる人間が多いように思われる。
おそらく、幼いうちから自然と覚醒している能力者は、こちらの系統に多いのではないだろうか。
一方で、強化系、放出系、操作系は実行的な能力だといえる。
これらの系統は愚直に鍛えることで開花する能力であり、ネテロをはじめ修練によって極める秀才型であるといえるのではないだろうか。
ゴンの場合は制約と誓約によってこの修練の時間を圧縮したのだと思われる。
うまい言葉が思いつかなかったので、天才型・秀才型と仮に名付けてはみたが、天才型の人間が芸術方面に優れているのだとすれば、秀才型の人間はスポーツに優れているようなもので、その中でも最初から身体能力が高いような人間、どんなスポーツでもこなすような能力の高い人間が、メルエムやジンなのではないだろうか。
頭脳派と感覚派、知略型と本能型、言い方は色々あると思うが、とにかくそんな感じで分類できるのではないかという仮説である。

おわりに

ふと思いついたので書いてみたが、念能力とは本当によくできていると思う。
これを漠然と考えていた上で練らずに連載中に設定が変わっていったとは、考察している側としては到底思えないわけで。
というか、矛盾なくそんなことできる方が凄いと思う。
最後は後付け設定ではなく、設定の後出しにしか見えないって話でした。

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