音楽と社会学を齧っています

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ボカコレ2024冬 好きだったやつ

※最終ランキングに入っていたもののみ(タグ巡回は後日) ※ちゃんと調べたりしてないので適当なこと言ってたらすみません 【TOP 100】 ・原口沙輔“イガク-重音テト” 代名詞ともいえるサウンド(カットアップ、コラージュを使ったガチャガチャな感じ)はそのままに、今まで以上にキャッチャーなメロディで正直「勝ちに来たな(=プロセカ収録まで見据えてる曲作り・・・これは全体的にも言えるけど)」と思った。狙ってこういうことができるバランス感覚の良さや器用さ、すごい。この人の曲って音

    • 1990年代J-POP考察

      ◎ライター講座に参加させていただいた際に執筆した1000文字程度の短い文章です、練習用にさっくり書いたため研究不足には目を瞑ってください。 1990年代のJ-POPを語る上で、カラオケの存在は無視できない。1985年にカラオケボックスが登場して以降、人々の音楽の楽しみ方は“ただ聴くもの”から“体験するもの”へ、より能動的なものに変化した。カラオケボックスは、誰でも気軽に"音楽の体験"が出来る機会を創造したのである。モーニング娘。はまさにこの"音楽の体験性"を実現させた最初の

      • 最近のオススメ

        ◎ゼミの卒論集の2022年にヒットしそうなアーティスト5組を予想する企画に向けて書いたものです。好きなアーティスト紹介しただけ。もったいない精神で公開。 1. butohes 読みは「ブトース」。昨今のインディーズシーンでは珍しいシューゲイザーやポストロック、アンビエントの影響を受けた楽曲の数々が特徴的なバンド。メロディがキャッチ―なので前述のようなジャンルに詳しくない私でもドハマりしてしまうほど。活動中の都内を中心に人気が出ていくのではないでしょうか。 (おすす

        • ロックファンはなぜ音楽に対価を支払うのか

          1.問題設定 近年、音楽に対価を支払うという行為は、所謂「音楽好き」と呼ばれる一部の人間のみが取る行動である。一昔前までは音楽を聴くためにはCDやレコード、カセットテープの購入が必須であり、そこまで音楽に熱心でない人でも流行りのものであれば購入してあることは決して珍しくはなかった。さらに遡れば、いわゆるクラシック音楽が生まれた時代などは音源の複製技術は存在しておらず、コンサートに行くことでしかその音楽を聴くことは出来なかった。このように音楽を聴くためには必須とされてきたCD

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          ヒットチャートから見る邦楽(2020)

          1. はじめに  昨今、海外の音楽シーンにおいて、曲の長さや前奏の長さが短くなっているという記事や研究が多く見られる。その理由として、サブスクリプションサービスの隆興により「スキップレートをいかに下げるか」「1再生カウントをいかに稼ぐか」といった要素が重要視されるようになったことが挙げられている(THE MAGAZINE 2019)。「1再生」が価値を持つサービスのもとでは「1再生」に値する秒数を超えれば短くても長くても得られる金額は同じであることも事実だ(THE VERG

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