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仕事が早い人は「これ」しかやらない

どうも、読書家のヒデです。

今回はPHP研究所さんから2020年3月24日に出版された、石川和男さんの『仕事が早い人は「これ」しかやらない|ラクして早く成果を出す「7つの原則」』をご紹介したいと思います。

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突然ですが、仕事が「早い人」と「遅い人」の絶対的な違いは、どこにあると思いますか。

それは、知識や技術といった、仕事のスキルでしょうか。

それとも、頭の回転の速さでしょうか。

あるいは、豊富な経験でしょうか。

違うんです。

仕事が早い人と遅い人の絶対的な違いは、

「注力すべき仕事を見極め、その仕事を最速で片付ける能力。そして、そうでない仕事はうまく人に任せる能力」なんです。

膨大な仕事の中から、優先順位の高い仕事を見つけ出し、最速で片付けていく能力。

一方で、自分以外の人や物に任せられる仕事はどんどん任せる能力。

これこそが、仕事の早さを決定するんだと、著者の石川さんは断言しているんです。

そんな石川さんは現在、建築会社の総務経理、大学の非常勤講師、セミナー講師、時間管理コンサルタント、税理士と、5つの仕事を掛け持ちしているスーパーサラリーマンです。

こうやって聞くと、仕事漬けの毎日を送っているのではないかと思われるかもしれませんが、驚くことに、5つの仕事をしながら定時退社をし、プライベートでは友人と飲みに出かけて、家族とカラオケに行き、休日には趣味である映画を観るなど、人生を楽しく過ごしているそうです。

ですが、石川さんも最初からそんなことができたわけではなく、連日深夜まで残業しているのが当たり前になっていた、過去があるんです。

深夜の11時まで会社にいるのが当たり前になって、深夜1時過ぎに帰り自宅をするという日もあったそうです。

毎日毎日仕事に追われる日々の中で石川さんは、「このままではいけない」と本気で考えるようになり、自分の人生を取り戻すと決めたんです。

そこで、何よりも優先して変えようと決意したのが仕事の効率を極限まで高める「仕事の速さ」だったんです。

本書は、そんな石川さんが自分の人生を取り戻す中で見つけた、「最速仕事術」が解説された1冊です。

皆さんの中にも、「こんな残業だらけの毎日でいいのか?」「家族や友人と過ごす時間が取れないままでいいのか?」「好きなことををする時間がないまま人生が終わってもいいのか?」そんな悩みを抱えている人もいるのではないでしょうか。

もしそうなら、本書で紹介されている仕事の正しい「力の入れどころ」とテクニックの数々を学んで、1つでもいいので実践してみてもらえればと思います。

そんな本書から、仕事が早い人の「3つの原則」をご紹介したいと思います。

本書では、「7つの原則」として紹介されていますが、その中でも私が特に重要だと感じた3つを、解説していきたいと思います。


あらゆることに「期限」を決める

皆さんにも「夏休みの宿題を最終日に慌ててやっていたり…」「30分後に始まる会議の資料がまだできていなかったり…」「1時間後にプレゼンする資料が未完成のままだったり…」と、こういった経験は誰にでも1度や2度はあるのではないでしょうか。

ですが、少し思い出してみて欲しいのですが、期限ギリギリで作業をしているときの自分の「スピード」は、どうでしたか。

期限が迫ってきた途端に、猛烈な行動力を発揮していなかったでしょうか。

そうなんです。

人は、期限を決めることで猛烈に行動ができるようになるんです。

例えば、「どんなに仕事が忙しくても絶対に残業しない人には、どんな人が多いと思いますか?」

要領のいい人ですか。

頭のいい人ですか。

違うんです。

答えは、「保育園に子供預けているお母さんや、お父さん」なんです。

要するに、期限が決まっていると、絶対にそれまでに仕事を終わらせようと思って、作業効率が格段に上がるんです。

皆さんも、どうしても定時で帰らなければいけない予定があるときは、仕事のスピードが格段に上がっているという経験をしたことがあるのではないでしょうか。

これは〝パーキンソンの法則〟と言って「仕事の量は、完成のために与えられた時間を全て満たすまで膨張する」というものです。

要するに、人は、時間もお金もあったらあった分だけ使ってしまうということです。

例えば、残業する事が常態化していて、それがデフォルトになっていると、1人だけ早く帰るのが申し訳なく思えてきますよね。

そんな空気だと、本当は定時までに終わる仕事でも、ダラダラと進めて残業時間まで引き伸ばしてしまうんです。

しかし、逆に言えば、「期限さえ決めてしまえば、人はそれに合わせて仕事を進める」ということです。

自分の仕事を最速で終わらせるためにも、「期限の設定」を、ぜひ試してみてください。


動きながら考える

仕事の早い人は動きながら考えます。

行動できない人の多くは、慣れている事はスムーズに進められるけど、「はじめての仕事」や「難易度の高い仕事」はたまた「将来のために始めようとしている副業」そういったことを始めようとすると、一気に不安になって、最初の1歩が踏み出せなくなってしまっている人が多いのではないでしょうか。

  • 不安で慎重になりすぎてしまう…

  • 心配で準備ばかりしてしまう…

  • とにかく情報ばかり集めてしまう…

こうした思考は、仕事が遅い人の陥る罠なんです。

なぜなら、行動してみないと本当に大切なポイントなんてわからないからです。

やってもいないことに「完璧な準備ができた」と言える日はこないんです。

足りないものには、やってみてはじめて気づくものです。

そしていざ行動してみると、ほとんどの心配事は取り越し苦労で終わることばかりです。

本当の課題や改善点を見つけ出すためにも、まずは動くことが大切なんです。

そうやって行動しながら、トライ&エラーを繰り返していくんです。

準備や情報収集が先ではなく、行動してみて初めて、どんな情報が必要なのか、どんな準備が必要なのかが、分かるんです。

ホンダの創業者、本田宗一郎さんもこんな言葉を残しています。

「人生は『見たり』『聞いたり』『試したり』の3つの知恵でまとまっているが、一番大切なのは『試したり』であると思う」

スピード重視のビジネスでは、限られた時間の中で成果を出していかなければなりません。

そのためには、「まずは行動し、動きながら考えて、試すこと」それを意識してみてください。


やらないことを決める

この、「やらないことを決める」というのは、最も生産性の高い、究極のスピード仕事術だと著者は言います。

皆さんは「パレートの法則」といのをご存知でしょうか。

80対20の法則とも言われますが、「結果の80%は行動の20%が生み出している」と言うものです。

例えば、仕事で与えられたミッションに対して、10個のタスクがあるとします。

その10個のタスクのうち2つのタスク、つまり、20%のタスクが成果につながりやすいタスクで、残りの80%は成果につながりにくいタスクなんです。

なかなか成果が出ない人や、仕事が遅い人というのは、成果につながりにくい80%のタスクに、時間やエネルギーを使ってしまっているんです。

とは言え、それを見極めるのは、なかなか難しいかもしれません。

個人や企業どころか、国でさえ「意味のない無駄なこと」を続けていた例は、たくさんあるんです。

そのうちの一つが、学校などで行われる身体測定で2015年に廃止になるまで、70年も続いた無駄な検査項目があったんです。

それが「座高」です。

何のために測定しているのか、誰も疑問に思わないまま、70年間も測定を続けていたんです。

経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーは「必要のない仕事をやめれば生産性が上がる」と言っています。

Apple創業者のスティーブ・ジョブズも「最も重要な決定とは何をやるかを決めることではない。何をやらないかを決めることだ」と言っています。

ですが、最初から無駄だと思って行動している人はいないと思います。

では、どうすれば無駄に気づき、やめることができるのか。

それは、「転職者の意見に耳を傾ける」「新入社員の話を否定しないで聞く」「外部の知見と照らし合わせる」この3つだと著者は言います。

転職者は、社内の枠にとらわれていないので、以前の職場との違いなどを聞くことによって、改善のヒントを得ることができます。

新入社員も、社内の枠にとらわれていないので、古参社員には見えなくなっている、無駄な習慣を見つけ出して、新しいヒントが得られるはずです。

外部とは、ビジネス書やセミナー、勉強会や講演会、そして異業種交流会などから、知見を得ることです。そうすることで改善点が見つかるはずです。

1時間かけてやっていた仕事が、やらなくていい無駄なことだと分かれば、1時間時間が空きます。

そうすれば、残業も1時間減らすことができると思います。

そのためにも、やらなくていいことを見つけ出し、やめることを意識してみてください。


まとめ

ということで今回は、石川和男さんの「仕事が早い人は『これ』しかやらない」を解説させていただきました。

まとめると、あらゆることに「期限」を決めることで、それに合わせて仕事を進めようとするので、最速で仕事を終わらせられるようになります。

その上で、仕事が早い人は、行動しながら考えて、「仮説」「検証」を繰り返します。

やってもいないことに「完璧な準備ができた」と言える日はきません。

足りないものには、やってみてはじめて気づくものです。

なので、まずは行動することです。

そして、最も生産性の高い究極のスピード仕事術が、「やらないことを決める」ことです。

やらないことを決めるために、無駄を見つける方法は「転職者の意見に耳を傾ける」「新入社員の話を否定しないで聞く」「外部の知見と照らし合わせる」この3つが、有効だということでした。

今回は、本書の、仕事が早い人の「7つの原則」の中から3つを解説させていただきました。

今回解説できなかった他の4つも、非常に重要なことばかりです。

そして本書には、他にも「作業効率が劇的に上がるメソッド」や「自分の時間が増えるすぐやる人の習慣」など、仕事が早い人になるためのノウハウが、わかりやすく解説されています。

皆さんも本書を手に取って、どれか1つでもいいので取り入れて、実践してみてはどうでしょうか。

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今回は以上です

最後まで読んでいただき、ありがとうございます

それでは素敵な1日を

読書家のヒデでした

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