第28回 『オデュッセイア』第3歌&『ネストル』総括
『オデュッセイア』第3歌
古代ギリシヤ。
故郷イタケを後にしたテレマコス。まずピロスへ赴きそこでネストルに会う。
父オデュッセウスの消息を尋ねる。
「オデュ? さあどうしてるのかなあ」
がっかりテレ。
「でもメネラオスなら何か知ってるかも」
今度はメネラオスに会うため、ペイシストラトスに付き添われ、馬車でスパルタへ向かうテレ。
終わり。
『ユリシーズ』第二逸話「ネストル」
マーテロ塔を後にしたスティーブンは、一人職場へ行く。
金持ち出身ばかりが生徒の学校で、空虚な授業を行う。
そこで彼は古代ギリシヤの王ピロスの話をする。
サージャントと言う名の生徒の居残りに付き合う。
授業が終わると校長室に行き、月給をもらう。
その後ディージー校長に処世訓みたいなことをベラベラ聞かされるが、スティーブンのハートにはどれも馬の耳に念仏。
ディージー校長の長い説教の中で、夫メネラオスを捨てて、トロイア勢に向かったヘレネの話が出る。
校長室にはディージーの趣味(?)の立派な競争馬の写真が飾られている。
「君は教師って柄じゃない」とも言われる。
反ユダヤを聞かされる(伏線)。
ディージーに、新聞の投稿欄に載せる原稿を託される。(伏線)
学校を後にするスティーブン。
終わり。
次回『オデュッセイア』第4歌。
『オデュッセイア』の対応キャラ
スティーブン・ディダラス=テレマコス。サージャント=ペイシストラトス。ディージー校長=ネストル。
場所、ピロス=学校。
ジェイムズ・ジョイス作成「計画表」より。
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