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Photo by
nakameguromt
認知症の話
今年介護の研修を受けてみました。
その中で一番認知症が印象に残ったのでアウトプット。
昔は認知症になるより先に天寿を全うすることが一般的でしたが、長寿社会になり認知症の人も増加傾向に。
かつては認知症の人を「何もわからなくなった人」として捉え、身体を拘束し行動を抑制した時代もありました。
現在は「どうすればわかるか?」「どうすればできるか?」という可能性を探る姿勢で関わる方向性に変わってきています。
授業の中で色々勉強したものの、一番認知症について理解が深まったのは、講師から紹介された本でした。
長谷川式認知症スケール(HDS-R)をつくった、認知症の第一人者が認知症になって変化する様子が綴られています。
全部が突然わからなくなるわけでは無く、グラデーションのように変化していきます。「自分がこの人の立場だったらどんな気持ちだろう」と考えながら読み進めました。
認知症の人に対しての見方が変わる本なので、機会があれば沢山の人に読んでいただきたいなと思います。
若年性認知症についても以下の本がとても参考になりました。
こちらも認知症になったご本人が書いた本です。
【最近気になったニュース】
認知症で精神病床に入院した患者をベッドなどに拘束する指示を出す割合は、最多の山形県(16.7%)と最少の岡山県(0.9%)で18倍の差がある。
身体的拘束は患者の生活の質を損ない、認知症の進行を早めるリスクがあり、最低限にとどめる必要がある。
理想と現実があるのは理解していますが、記事を読むと、理想の実現には「指示する側の身体拘束ゼロに対する思い」「人の手厚さ」どちらも必要なのだと感じます。
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000930759.pdf