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「楽しむ気持ちが最大の原動力」年間MVP受賞者インタビュー2023年度②採用・人材育成支援のアールナイン
楽しくないこともある。楽しむ工夫はできる。
私たちの会社アールナインでは、浮き沈みもある1年間を通して活躍が顕著だったメンバーに授与する「年間MVP賞」があります。
毎月、前月に活躍したメンバーをたたえる「月間MVP賞」の受賞者の中から選ばれ、2023年度(2023年7月~24年6月)は1名が受賞、優秀賞として4名がノミネートし、24年7月19日の社員総会で表彰されました。
この記事ではノミネートした4名のうちの1名、システム部のまういさん(※代表含め全員あだ名で呼び合う文化)をインタビュー。
2023年に新卒で入社し、積極的に周囲を巻き込む姿勢と主体性で、エンジニアからなるシステム部と他部署をつなぎ、仕事の幅を広げています。
「自分自身が楽しみたい気持ちが最大の原動力。すべきことをした上でこれがしたい、これが得意と表明すれば輝ける環境を創り出せる」(ご本人)
末尾には、一緒に働く周囲からのメッセージも!
◇本人インタビュー
■いつか手が届けばと思っていた賞
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――この度はおめでとうございます。
入社2年目で賞をいただけると思わず、びっくりです。いつか手が届けば、と思っていた憧れの賞でした。
――自分では何に注力した1年だったと思いますか。
入社後1年半、新しいプロジェクトへの参加が多かったため、自ら情報を吸い上げ、全体をうまく回すために今すべきことをいつも考えるようにしていました。他部署との積極的なコミュニケーションも大切な仕事と思っていました。専門性の高いシステム部は、他部署から業務内容が見えにくい部分があります。自分から動かないといけませんね。
■「"今より良い価値"を無限に提供できる」総合職から変更
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――2023年4月に新卒で入社し、プロダクトの設計など上流工程を担うシステム部企画チームに配属になりました。改めて入社理由を教えて下さい。
アールナインはRPO(企業に代わって採用活動を担うビジネス)を通して採用のミスマッチを減らすなど、やりがいを持ち働ける人を増やすことを使命としています。人が介在することで活き生きと働ける世界を、という会社理念が、楽しく働ける人を増やしたい私の就職活動の軸と一致したからです。
――なぜ楽しく働ける人を増やしたかったのですか。
個人的な経験からです。中高生の頃、地域のイベントを企画するボランティアに参加して、街の活性化に熱心な大人の方々を見てきました。大学で街づくりを学び、雇用や働き方にも関心を持ちました。でも、卒業論文で扱った米ギャラップ社の調査に衝撃を受けたんです。日本は「熱意ある社員」の割合が一桁台。世界的にもかなり低い水準なんですね。両親から仕事の愚痴を一度も聞かずに育った私の感覚とは大きなギャップがあり、どうすれば前向きに働けるか、 仕事を通じて真剣に考えたいと思いました。
――もともと総合職志望でしたが、選考中にシステム職を打診され、配属になりました。エンジニアの経験がありませんが、システムに興味が?
システムは一度作れば、自分がいなくても回り続けます。課題解決の手段としてインパクトがあり、魅力的だと思ったんです。情報を蓄積し、改良を重ねれば「今より良い価値」を無限に提供することもできます。もともとアイデアを形にするデザインに興味があり、データの蓄積や改善も好きでした。そういう面から打診していただけたかなと思います。
■主体的に他部署との架け橋に
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――今回の受賞では、人を巻き込む主体性も評価されています。社内報や他部署の取り組みが書かれた週報をこまめに読み、情報を見つけてはチーム内に共有。自発的に架け橋になっていると聞きます。
他部署の声を拾いにいく必要があると思っています。日報や会話で「ここがわからない」といった声があればチーム内に共有し、逆に「使いやすい」などの反響も積極的に持ち帰ります。新機能を考える上でも役立ちますね。
――自分でそうした方が良いと思ってしているのですか。
チームのメンバーが楽しく働く上ためにもそうですね。例えばシステム部へのお問い合わせフォームには、バグの報告や困った時のご連絡は来ますが、良かった点を報告してもらうフォームではありません。だからこそ喜びの声は届ければ喜んでくれます。コードを書く開発職の方々は他部署との接点が少なく、在宅勤務も多いです。
■未経験、入社1か月後の研修は「何がなんやら」
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――エンジニアの経験がないと開発職の方々とのやりとりに困りませんか。
最初は右も左もわかりませんでした。入社1か月目のシステム部研修で企画職もコードを書いてみましたが、前提知識がないので何が何やら。目に見えるデザインはまだしも、バックエンド(ユーザーに見えない裏側の仕組みや機能、データベース等)は全然。これはつらいな、と思いました。
――今はわかるのですか。
ゼロからコードを書けるわけではありません。でも、担当するプロダクトについて「こことここが紐付いているから、こんな実装も可能ですか」など、仮説を持って開発職の方々に相談できるようになりました。とにかく聞いて学べば構造はわかってきます。親切に答えてくれる会社です。
■ヒアリングでは理想を傾聴
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――今年1月には、お客様の採用に伴走する社内の運用担当者が、社外のパートナーさん(アールナインと業務委託契約を結んでいる方々)との日程調整するツールをリリース。アールナイン独自のビジネスモデルと連動したシステムで、社内のユーザーへのヒアリング、要件定義、使用マニュアルの作成から社内向け説明会まで、開発以外の全工程をメインで担いました。
繁忙期の運用担当者の工数削減のためのツールですね。作る期間が4か月しかなかったため全機能が完成せず、段階的に追加、改修しています。
――設計の観点から見ると何が難しいのでしょうか。
多数のパターンの包括です。日程調整と言っても①終日の予定をざっくり確認したい、②この日時だけピンポイントで確認したい、③アールナインで先に調整したい、④相手に先に時間を確保してもらいたい、など複数のケースがありますね。なるべく網羅できる方がいい。何が大変で、何がシステムで補完できるか、ヒアリングして考えるところから始まりました。
――ユーザーの要望を全部叶えるのは技術的に難しさもあると思います。ヒアリングで、気を付けていることはありますか。
まずは理想の状態を傾聴することです。「あれも難しい」「これも難しい」と言われたら、話したくなくなりますね。そもそも新しいツールの導入は融通が利きにくく、敬遠されがちです。私が「難しいかも」と思っても、開発の先輩方が見れば意外と可能なことも。逆にできないことは、はっきり言ってくれます。私のヒアリングで可能性を閉じないようにしています。
――開発の方々とシステムの仕様についてやりとりするチャットも「伝え方が上達した」と評判を聞きます。言葉で説明するのは難しくないですか。
そうですね。新しいシステムの画面やコードについて、まず呼称や共通認識を揃えること。長文になりがちな仕様のすりあわせは、文字に色を付けるなど見た目を工夫することも配慮だと、開発の先輩から教わりました。
■責任、可能性、楽しむ気持ちが原動力
――他にも過去最大規模の改修だったクライアント向けシステムでお客様とやりとりしたり、内定辞退を防ぐ「PEPS」の販売を促進したり、システム企画の仕事を広げた1年半でもありました。原動力は何ですか。
自分自身が楽しみたい気持ちが最大の原動力です。限りある時間を最大限有効に使って、仕事を効率的にこなす過程が好きです。 今の業務内容も好きですよ。不具合の原因を調べて改善過程をデータに取ったり、煩雑な状況を可視化したりし、本質的な課題が見つかると達成感があります。ただ、ずっと頑張れるのはチームのお陰です。長期にわたる仕事も多いからこそ、他の人が同じ熱量で頑張り続けてくれるのは大きいですね。
――楽しくないと感じる仕事は、ないですか。
学生時代までは、楽しくないことをしたくない気持ちもありました。でも社会人になって、お金をもらって働くことの意味を考えた時、どうせやるなら周りのためにちゃんとしたいと思ったんです。インターンシップ生から社員になった時、できることが広がった可能性と同時に責任も感じました。
―――なぜそう考えるようになったのでしょうか。
背中を見せてくれるチームの上長の影響です。チャットや周りへの接し方…真似するうちに皆で頑張るのが会社なら、しないといけないことにはベストを尽くしたいと思うようになりました。その上で楽しむ工夫ができると良いですよね。仕事が進まない日は15分刻みで予定表にタスクを入れ、時間内に終えるゲームと思って集中しています。やる気を維持する工夫です。
――春からはシステム部の企画職に後輩も2人来ました。
言わなくてもできる素晴らしい後輩たちです。私はたまたま得意な仕事を与えていただき、この賞をもらえただけなのかもしれません。でも、すべきことをした上で「これがしたい」「これが得意」と表明すれば輝ける環境を創り出せる環境とも思います。自発的な発案やアイデアを柔軟に受け入れる風土があるからです。後輩も楽しみを見つけてくれたら嬉しいです。
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◇見守る周囲よりコメント
■「外の情報を拾いに行くのが上手」マネジャーより
職人集団になりがちなエンジニアの中で、外の情報を拾いに行くのが上手です。社内掲示板や他部署の週報、受注情報をこまめに確認し、社員の話もよく聞いて、システム部に何ができるのか提案してくれます。お客様とのやりとりでも、相手がぽろっと話したことをよく覚えています。最近は売上データの整理や、新サービスのLPのデザイン設計も担当、仕事の幅を広げています。指示せずとも本人が意識している行動の結果が成果になっています。
■「成長の源は素直さ」開発職の先輩より
どうすれば各方面の期待に応えられるか、いつも真剣に考えています。側で見ていて感じる成長の源は、素直さです。昨年秋には互いに忙しく、チャットのコミュニケーションに齟齬が生じた時もありました。本人に伝えると改善を重ね、今ではどのプロダクトにおいても、誰よりわかりやすい伝え方ができます。後輩も「見習いたい」と言うほど。そもそもシステムの仕様を言語化するのは難しいです。できないことを素直に受け入れ、他人の手本になるまで改善できる姿勢には感嘆します。社内の動きもこまめに見ています。
終わり
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