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近況報告 夏バテ

東京の夏。


暑い。


夏にいなくなる女が嫌いとか、
そういうのは一旦置いといて、
夏は、暑すぎて何もかもが嫌になる。


強い日光が原動力の人間になりたかった。

日光に弱い私は、特段冷えに強いわけでもない。
毎日冷房をおやすみモードという弱風設定にして、ベッドでゴロゴロする日々だ。

修学旅行も終わって、
早くも(別に早くはないんだろうけど)
わたしの高校は受験生ムード。


高校生という肩書きを大事にしていた私、結局高2の夏に差し掛かるまで、なんにも成し遂げることができなかった。

プライドの高い自分は、”地頭がいい”という親の言葉を信じて止まず、未だ勉強に本腰を入れることができない。

BeRealを開いても、周りがうつしているのは参考書か、友達との自撮りだけ。
ベッド横の、引っ掻き傷だらけの壁を毎日写し続けているのは私だけだった。

自分だけBeRealで夏休みオーラを醸し出しているが、否、実際は今週まで学校がある。

だが、止まらない咳と原因不明の高熱で学校を暫く休んでいる。



ベッドから動けない。





完全なる夏バテである。







だが、夏バテというのは本来、
ご飯が食べられなくなったり、眠りが浅くなったりすることだとおもう。


でも私の場合、家でやることがなさすぎて、
三大欲求がバグりにバグっている。



棚に入った緊急時用のカップ麺を勝手に開けて、ベッドで食べながら永遠にPornhubを観て、寝る。

友人からの心配LINEが、オレンジと黒の画面にふと表示されて、また吸い込まれていく。

その優しさを受けている自分が、同時刻にエロ動画を観ていた、という事実。

周りにどんどん離されていく、とおもった。

自己嫌悪に至らないわけがない。


女子高生とは思えない、自堕落な生活。



自己肯定感を上げる1番の方法が勉強であることを、中学受験経験者の自分は知っている。

でも、もう勉強の仕方を忘れていた。

手が動かない。





全部夏のせいにできる余裕さえないほど、焦っている。
もう自分は高校一年生じゃない。





荒んだ自己肯定感を食にぶつけて、こんなんじゃ体調は悪化するばかり。

死にてー、高校二年生の夏。
やめてしまいたい。
消えちまえよ、夏。

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