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ノウハウを積極的に公開すべき理由

先週、私がモデレーターとして仕事をするときにやっているノウハウを公開した記事を書きました。

ありがたいことに読んだ方々から「勉強になった!」との声をいただき、公開してよかったなと思っています。

と当時に「ここまで公開していいの?」という声も今回にかぎらずよくいただくのですが、私はノウハウは惜しみなく提供してなんぼだと思っています。

それは単に人のためという話ではなく、自分がコツを言語化できるようになった時点で、そのノウハウは自分の中で陳腐化しているからです。

たとえそのノウハウを丸パクリされたとしても、言語化できている時点で自分はすでに次のフェーズにいる。

次のフェーズで『言語化できないコツ』を使って仕事をしているはずなのです。

逆に、人にノウハウを盗られまいとあえて言語化せずにいると、ずっとそのレベルに止まり続けることになります。

言語化するということは、一度自分の動きを意識することで自分の血肉にし、逆に意識せずとも動けるようになるための過程でもあります。

これが『人を教える方が成長する』ということの本当の意味だとも思います。

そして何より、ほとんどのことは教わっただけでできるほど簡単ではありません。

前述のモデレーターのノウハウ記事の中でも『こればっかりは場数の問題です笑』と書いた箇所がありますが、行為が自分の体に馴染むまでにはそれなりの時間を要します。

だからこそ、ノウハウを教えたところで自分の脅威にはなりづらいですし、ノウハウをもとに自分なりにアレンジして同じレベルまで駆け上がってくる人はほんの一握り。

そんなありもしない可能性に怯えて自分のノウハウを出し惜しみする方が、よっぽどもったいないことだと思います。

と、ここまで書いていたところで、クラシコムの青木さんからこんなコメントをいただきました。

『最強の営業資料』という表現にさすがだなと思わず唸ったのですが、たしかにノウハウを公開するということは、『私はここまでできる』というアピールでもあります。

実際、『ここまでやってくれるならお願いしたい』というコメントもいくつかいただきましたし、一度この記事で言語化できたことで、NewsPicks社内でもスムーズにコツを教えられるようになり『モデレーターなら最所さんに』というイメージが確立してきました。

ノウハウの共有は自分のためでもあると思ってこれ以外にもいろんなHOW TOを公開してきましたが、それが営業資料にもなるという発想はなかったので、たしかにこれは大きなメリットだよなと。

もちろんそのノウハウが本当に役立つことが前提ですが、『お金を払ってでも読みたい』と思われるようなレベルのものを書くことは、一石二鳥どころか三鳥、四鳥にもなるのではないかと思います。

ノウハウは出し惜しみせず、積極的に公開していく。

私が毎日こうして書いているnoteも、実は私が一番目に見えない恩恵を受けているよなあ、と思いながら、これからも積極的に自分が学んだことを発信していこうと改めて思ったのでした。

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今日は、昨晩公開されたGINZAでの新連載「  女がヒールで歩く日は〜私たちが服を買う理由」に関連して、なぜビジネスメディア以外では連載をもたないと公言してきた私がこのオファーを受けたのかについてお話します。

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