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成功に必要なのは、綿密な設計よりも機動的な組織

Twitterではギャンギャン言っていましたが、先週今年はじめの大仕事を無事に終えることができました。

手前味噌ながらステークホルダーのみなさまからお褒めの言葉をいただき、自分なりの目標も達成できたので、なんとか及第点は取れたかなとホッと胸をなでおろした週末でした。

とはいえ至らない点も多々あり、突貫だった分あらゆる人に迷惑をかけた感も否めないプロジェクトだったのでよりブラッシュアップするためのKPT振り返りをやらねばと思いつつ、今回一番痛感したのは、挑戦的なプロジェクトにおいて一番大切なのは「機動的な組織づくり」だということ。

こう見えて実は超がつくほどの心配性なので、事前にかなり前倒しのスケジュールを組み、あらゆるトラブルを想定し、自分の中の「畳み人」力を総動員して緻密に計画したつもりではありましたが、初めての試みは常に想定外だらけ。

特に前日〜当日は「まさか!」の連続で、こうも予定通りに進まないものかと悲嘆にくれる暇もないほどにてんてこ舞いの数日間でした。

もちろん私の経験の浅さによって想定できていなかった部分もありますし、回を重ねていけば徐々にマニュアル化できていくとは思いますが、やはり一発勝負のプロジェクトは「想定外」がつきものです。

だからこそ、はじめの計画に拘泥しすぎずその場その場で臨機応変に立ち回ってくれる機動力の高いチームメンバーを揃えることの方が、よっぽど重要だと改めて感じたのです。

特に、大舞台であればあるほど本来あらゆる場面で判断すべき立場の人の手があかないことはよくあります。

そんなときに指示がでるまで待ち続けている人ばかりだと、どこかで大きな事故が起きる可能性が高まります。

もし決断を仰げないけれどその場で何かしら判断しなければならないとき、自分の判断で行動できる人を揃えること。

それこそがプロジェクトを成功させる上で欠かせないことだと思うのです。

そのためにはメンバーの優秀さはもちろんのこと、プロジェクトの主旨や流れを全員が理解できるように大枠から説明すること、そして何より「最終判断は各自に任せます」と全幅の信頼を寄せることが重要です。

ここで信頼していないことが伝わってしまうと、どんなに優秀な人であっても指示されなければ動けなくなってしまうからです。

事前準備は常に「万が一」を考えながら綿密に計画し、いざ幕が開いたら腹をくくって任せきる。

このバランスはあらゆる場面で必要とされることだと改めて感じました。

私は中学時代から「人事を尽くして天命を待つ」という言葉をことあるごとに反芻しているのですが、まさに大きなプロジェクトを動かすときはこうしたある種の割り切りが不可欠なのだと思います。

自分の力だけでどうにかなると思うのはある種傲慢な考え方であって、チームを信頼して委ね、機動力の高い組織でプロジェクトにあたることの意味を改めて考えさせられたここ最近の出来事でした。

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