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アスレジャーが流行る理由

先日『mama girl』の最新号を読んでいたら、ワークマンが見開きで紹介されていて驚いた。

つなぎやフリースなど、作業着をママの日常着として提案しており、『袖にペンを挿す部分があるのもワークマンらしくてかわいい!』というキャプションまであった。

このページを読みながら、アスレジャーを通り越して作業着がトレンドになりつつある背景には、どんなニーズの変化があるのだろうかとふと立ち止まって考えた。

ちょうど先日読んだ海外記事の中で、データ活用についてこんな記述があったのを思い出したからだ。

『ショルダーバッグが流行っているからといってショルダーバッグを大量に作ればいいわけではない。
そのトレンドの裏には、スマホを使うために両手を自由にしたいというニーズがあると気づくことができれば、クリエイティブの範囲はもっと広がる』

大きなトレンドでみれば、ファッションはどんどんカジュアル化している。

欧州も日本も、100年前まではコルセットを着けたり何枚も着物を重ねたりと動きづらい装いが当たり前だった。

そこから働く女性の増加にあわせて動きやすいデザインが増え、アスレジャーが流行り、今やTシャツにビーチサンダルで出勤することも不思議ではなくなった。

この変化の背景にはいろんな理由があると思うけれど、個人的に100年単位の変化を辿ってみて、ひとつ疑問に思ったことがある。

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