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シンプルなラブストーリーじゃないですか!『花束みたいな恋をした』

 公開当時、劇中に出てくるポップカルチャーの羅列がウザいとかいう話を聞いていたが、それがノイズになるようなこともなくシンプルな若い衆のラブストーリーじゃないですか。敬愛する坂元裕二を疑ったりしてすいません!!大学生の二人の出会いから別れまでを描いている今作だが、noteを読んでるようなぼくたちが恋愛をしている時ってたぶんこんな感じですよね!出会いこそたまたま終電を逃してなんとなく一緒に朝まで過ごすというなかなか無さそうな始まりですが、付き合ってる二人の会話って結構あんな感じだと思うんですよ。好きな音楽や本、映画とかぼくはやらないのですがゲームとかそれが相手も好きだったりしたらすごく嬉しいですよね。そして通過儀礼でもある”就職”をすることによって新たに人生観が変化していくって学生時代に付き合っていた人にはとても共感できる王道の展開ですよね。(ぼくは勇気がなく告白とかできなくてずっと一人でしたが…)それを会話の名手である坂元裕二の手に係るとのこんな素敵な物語になってしまう。ぼくは菅田将暉も有村架純もあんまり思い入れが無いので役者自身の個性が別にノイズにもならなかったし、普通の人の普通の恋愛を観ているようで楽しかったです!(ただ同棲することになった二人が素晴らしい景色のため駅から歩いて三十分の物件を選ぶところは流石に無いだろとは思いましたが…)あと別れた二人が次の引っ越し先が決まるまで仕方なしに一緒にいるが、わだかまりが解けて逆に仲良くなったりする展開もあるあるだなと思いました。

 会話の名手である坂元裕二が”ぼくたち”に向けて書いた素晴らしい物語をぜひ観てください!


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