
結婚とはデザートから始まるディナーだ
ストーリー:
美食家・ドダンと、彼がひらめいたメニューを完璧に再現する料理人・ウージェニー。2人が生み出した極上の料理は人々を驚かせ、類まれなる才能への熱狂はヨーロッパ各国にまで広がっていた。ある時、ドダンはユーラシア皇太子から晩餐会に招待されるが…。
料理がおいしそうだといいなと期待してポイント鑑賞。
冒頭15分の時点で、以前に観て感想書いた「デリシュ!」の料理シーンの長さを超えています。
料理映画はこうであってほしい。
台詞少なめ、料理シーンばかりで構成されているのに
この物語がどこへ向かうのか目が離せませんでした。
美味しいものを食べてほしいという思いから作る料理は、一種の愛情表現。
二人は結婚していないんだけど、料理を通して愛を伝えあうのです……
というのは表面上の感想で、ぶっちゃけ、美味しそうが9割だった。
料理動画は興味ないのに、映画ならついついじっと見てしまう。
こんな広いキッチンいいな。常に開放されてるから匂いもこもらないし。
真鍮(で合ってる?)の調理器具で作る料理ってなんでこんなに美味しそうに見えるんだろう。
冒頭から美食家たちの食事シーンで、いつトラブルになるか怖かったのにそんなことはなく、いい人達だった。
ズアオホオジロを調理するところ、みんなで見守るあたりが美食家っぽく
食べる時には布をかぶって香りを堪能してた。面白い。
と思ったら、映画鑑賞後に調べてみると色々と深い理由があるそう。
でもそれは作中じゃわからないことだから、気にしなくて良し。

知らない・食べたことのない料理ばかりが並んでお腹空く。
ノルウェー風オムレツ食べてみたい。
たまに料理は科学だーっていう人いるけど、この映画でもそんなようなことを言っていた。わかる人にはわかるのかも。
長年仕事上のパートナーだった二人の関係性がテーマになっていて
一人の女としてではなく料理人としてみてほしかった、というのがウージェニーの願いだった。それが最後にわかるように持っていくオチは綺麗。
体の関係はあるし、他の人たちも二人がそういう仲なのはわかってる。
この時代にそれだとけじめがないというか、逆にふしだらに見えそうで
周囲も微妙に接しにくくない?って思うけど、みんな超いい人達だった。
ストーリー的には小説向きな気がする。だけど、絵的には映画が合う。
まあ、ポイント使うの勿体ないくらいにはあまり面白くない映画でした。
U-NEXT/字幕