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本物の生きがい「自分もよし、相手もよし、世の中もよし」

今日、2月に発売予定の原稿をチェックしていたら、「生きがいの追及の弊害とは?」の見出しに目が止まりました。
私自身、生きがいの追及は大事だと思っているからです。
 
読んでみると、「義務と責任」を果たさない生きがいは、自分勝手になってしまうということが分かりました。
著者は「生きがいを求めることだけを追及すると、さまざまな弊害がおこることもあります」と書いています。
「哲学者カントは、人間として一番の価値は、『義務を果たすことである』と主張しています。カントは、なぜ、義務や責任を果たすことが大事だと主張したのでしょうか。」と前置きして、縷々(るる)説明しています。
 
誰でも、自分の立場や役割がある。
経営者なら、従業員や取引先やお客様の幸せや満足を与える義務がある。
親なら、子を守る、育てる責務がある。
義務を果たし、責任を果たす根底には「愛」がある。
もし、これらの義務や責任を放棄して、自分の生きがいだけを追及するとエゴイズム、利己主義になる恐れがある。
それが極端になると自己愛性パーソナリティ障害のようになる。
その結果、他者の気持ちや感情にまったく無頓着になる。
自己満足や自分の生きがいがすべてになる、という行動様式に陥るリスクもある。
というのです。
 
他者の幸せのために尽くす。
子を愛情もって育てる。
人類愛をもって社会に奉仕する。
これらはすべて愛があるからできる。
そのとき、義務や責任が必ず発生している。
義務のなかに、愛を学ぶ道がある。
義務と責任を果たしていくという人間性がベースにあって、そのうえで自分の生きがいや充実感を求めていくのが順序である。
 
「自由であればいい、好きに生きればいい、自分の生きがいを追及しよう、これらの言葉は確かに重要です。けれども、そこには、『利他の愛(隣人への愛)を忘れぬ範囲で』というただし書きがつくのです。」
「魂の観点からは『死ぬまでに人様にどれだけ愛を尽くせたか』が重要になります。誰かのために見返りを求めない心で行動するとき、そこに愛ある行いが積まれます。これが積善です。」
 
「過度の自己犠牲や、他者に支配されるような生き方はしてはいけませんが、『自分もよし、相手もよし、世の中もよし』という『三方よし』のバランスが守られてこそ、本物の生きがいがあるのです。」
これで、「弊害とは?」の意味が理解できました。
 
2月8日発売『魂のみがきかた2 天運を呼ぶ積善11の実践』
www.amazon.co.jp/dp/4884718410

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