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認知症と知的障害の違い

母は90歳、認知症の入り口にいます。
母と喫茶店に行く話は今まで2度書いています。
 
私がアメリカン、母はレギュラーコーヒー。
レジでチケット2枚を切ってもらって、私の分は50円高いので50円払う。
それが母はどうしてもどうしても理解できませんでした。
お金を払いながら「どうして50円払うのかしら」と毎回、20回以上は言っていました。
もちろんアメリカンは50円高いことは毎回話すのですが。
 
しかしそれが20回か30回続いたある日、母は突然「凜さんはアメリカンだから50円払うのね」と言ったのです。
それからはスムーズでした。
毎回チケット2枚と50円払っていました。
認知症だって学習するんだ。
私は、くどいほど繰り返せば母は理解すると妙な確信がありましたので、そのことをnoteに書いたのでした。
私がなぜ確信があったのか、それは私が長年知的障害の子ども、大人と関わっていたからでした。
彼ら、彼女らは非常に時間がかかりますがちゃんと学習していきます。
 
さて今回はその続きです。
私はコロナにかかってしまいました。
コロナは1週間ほどで完治したのですが、なぜかコーヒーが飲めなくなりました。
それで母との喫茶店でも紅茶を頼むようになったのです。
紅茶はレギュラーコーヒーと同じ値段、つまりレジでチケットを2枚出せば余分なお金を払わなくていいのです。
母はまた混乱しました。
レジで「お金よぶんに払わなくていいの?」と聞いてきます。
私がなぜ50円よぶんに払っていたのか、それはアメリカンだったから。今日は紅茶だから50円払わなくていい。そう言っても聞く耳を持ちません。
母は大混乱でした。
もう私がアメリカンだったことはすっかり忘れているようでした。
これが認知症かあとあらためて気づかされた気がしました。
 
家に帰ってAIGeminiさんに聞いてみました。
「認知症と知的障害は脳の仕組みがどう違うのですか」
Geminiさんは例のごとくものすごい勢いで返信をくれました。
認知症の原因は、「脳の神経細胞の変性、減少。脳の特定部位の委縮により記憶力判断力が低下したり、時間場所が分からなくなる」
ああ、なんか聞いたことがあるような言葉がフツーに出てきただけだったなあ。
脳の特定部位ってどこのなんやねんと思うのですが、まあ、私のようなシロウトが聞いても分からないかもしれません。
一方知的障害については、「脳の発達に偏りや遅れがある。知的な発達が遅れ、日常生活に支障をきたす」
それは分かっている。
脳のどこが偏ったり遅れたりしているのか教えてほしい。それが聞きたかった。
まあ、私のようなシロウトが聞いても分からないかもしれませんが。(2回目)
 
私は質問を変えてみました。
「知的障害は覚えたことは定着しますが、認知症はまた忘れますか」
なんか分かりきってること聞いちゃった、と思いながら打ち込んでいました。
するとGeminiさん、「知的障害は覚えたことは比較的長く保持できる傾向がある。(障害によって異なる)
認知症はあらゆることを覚えるのが難しく、覚えたことも忘れやすくなります。(進行度合いによって異なる)」

 
私は特別支援学校で教えていたことがあるのですが、子どもたちはゆっくりゆっくりでしたが学習していき、教える側も「よし、覚えてくれた!」という手ごたえがありました。
だからこのGeminiさんの答えは実感として感じています。
 
一方母を見ていると、なーんかふわふわしているのですよね。
脳が、ふわーーとしている感じ。
もやもやーっとしている感じ。
記憶が脳の中でふわふわして、消えたりしちゃう感じ。
 
まあ、Geminiさんの言う通りだけど。
わざわざ聞くこともなかったなという感じです。
ひとつ反省点は、私は自分が知的障害児、者と長く関わってきたので、その考えが抜けなくて母の行動もそこに当てはめてしまったということです。
認知症は知的障害とは別物、脳の仕組みも多分全く別ではないかと思います。(専門家ではないのでよくわかりませんが。← 今日はこれが多い)
 
 
今日の記事は以上です。
 
長くなってごめんなさい。
お読みくださりありがとうございました。
 
 
 
追記
それにしても、私はGeminiさんの使い方がへた
 

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