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こどものつぶやき 子どもたちがつぶやいたことをまとめました ㊵
子どもたちがつぶやいたことばを記録していましたので、それを少しずつ書いていこうと思います。
今回は次男 弦(げん)の登場です。(名前は仮名)
弦 1歳
半月が明るく光っています。
弦が両手をあげて飛び上がり、取ろうとしていました。
手が届きそうだったんだね。
弦がラルクアンシェルがテレビに出たとたん走り出て、テレビに向かって
パンチやキックをしました。
中の誰かが怪人と思ったらしい。
弦 (2歳)のつぶやき
オレンジを食べていて、手がべたべたになりました。
弦が私の方に手を差し出して、ひどく迷惑そうに言いました。
「みかんのよだれ……」
弦が予防接種をしました。
「痛かったね、ママ。鬼にさされたみたい」
こんなに痛いことをするのは鬼に違いないと思ったのでしょうか。
鬼にさされたを繰り返していました。
弦がブランコをこいでくれと言っています。
「おおきくやって。
雲に向かって。
げんちゃん、
雲に入るくらい!」
弦がパジャマのボタンを一生懸命はずしていました。パジャマが脱げると、すそを両手で持って、とてもうれしそうに、
「ちょうになった! バタバタバタ!」
そして私の方を向いて、「げんちゃん、さなぎからちょうになったよ!」
ボタンがはずれたのがとてもうれしかったのでしょう、ボタンを取っているときの自分がさなぎに思えたようです。
この前は食事中に床にスプーンを落としてしまい、
「落ちて死んじゃった。海の中に!」
と言っていました。
チョウになったり海にいたり、子どもの中には物語の世界があって、その境界をぽんと造作なく飛び越えられるのですね。