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こどものつぶやき 子どもたちがつぶやいたことをまとめました ㊳

もうずいぶん昔のことになります。子どもたちがつぶやいたことばを記録していましたので、それを少しずつ書いていこうと思います。
名前は仮名にしてあります。


花歩 小5 樹(いつき)小3 のつぶやき



母「コンピューターってすごいよ。住所打ち込むと、郵便番号が出るんだ
  よ」

花歩「人間より頭いいじゃん」

母「でも、人間が作ったんだよ」

花歩「でもコンピューターなんか、
   ひとけりしたらこわれちゃうくらいじゃないの」

なかなか過激な意見でした。









私が隣の部屋で夫に言いました。

「柿がむいてあるから食べて。花歩と樹(いつき)にも食べてって言って」

夫が花歩と樹に、

「花歩ちゃんと樹、ママがね、柿、食べんやつはどっかへ行って死んじまえ 
 だって」

(言ってない、言ってない)

花歩、あまり柿が好きではありません。

「じゃ、どっか行って死んじゃうって言ったら?」

夫「だめ、だめ、だめ」









花歩が、急いでいたので棒つきあめをなめながら外へ飛び出そうとしました。

母「棒をその辺に捨てちゃだめだよ」

花歩「ママ、何言ってるの。ねえちゃんがそんな常識がないとでも思ってる  
   の?」

かと思うと、こんなことも言います。

花歩「アメリカって米って書くんでしょ。イギリスは英でしょ。
   ドイツは独でしょ。
   ねえママ、ドイツって独立国なの?」

このアンバランスが楽しい花歩です。









花歩と樹がしゃべっています。

花歩「もし天国があったとしたら、はれつしそうじゃない?」

「でも悪い人は、じごくに行くんでしょ?」

花歩「地面の下は。マグマとかあるんじゃない?」

子どもって、ファンタジーと現実が混ざることがよくありますよね。









花歩が、友だちと庭でとれたみかんを食べていました。固いみかん柔らかいみかん、さまざまです。固いみかんはまずい、柔らかいみかんはおいしいと友だちに言っています。

花歩「固いのってまずいよね。中で、まずいまずいまずいって言ってるのか
   な、みかんが。
   それで中の空気をうめつくしちゃってるの」

おもしろい発想をするものです。










朝食の時夫が私に、タイタニック号に積まれていたシャンパンが引き上げられ、高値で売れたという記事を読んでくれました。
それを聞いた花歩と樹、「えー!、よく腐らなかったねえ」と、ひどく驚いています。
あとでその驚きのわけが分かりました。

テレビのニュースでそのシャンパンが映し出されたとき、2人がまた叫んだのです。
「これかあ!」
そして花歩が、「シャンパンって、食パンとか、ああいうパンだと思った!」
樹がすかさず、
「ぼくも!」

おいおい、それは腐りますって。









手伝ってと言われてもパッパッと動かない花歩と樹を叱りつけておりました。
花歩、非常に冷静に、

「前ね、れいちゃんたちがいいこと言ってたよ。あのね。
 おかあさん、いろんなことをたくさんどんどん言いつけるから、わかんな
 くなっちゃうんだよね。
 それで最後にしかられるんだよねって」

私はそれを聞いて、思わず笑ってしまいました。
それを見た花歩、すかさず、

「ママだってそうだよ」

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