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「けテぶれ交流会」で考えたこと②
「自由進度学習」と「自由深度学習」
「けテぶれ交流会」のグループワークの時に、「自由進度学習」と「自由深度学習」を授業に取り入れているA先生と一緒になった。(わかる人にはどなたかわかるかも…)その先生から発せられる言葉一つ一つが、自分にとっては新鮮だった。今回は、そこで得た気づきや考えたことをまとめていく。
国語科での自由進度学習と自由深度学習
ある先生が「国語の授業で、自由進度学習と自由深度学習をどう取り入れるか」ということで悩んでいたので、グループで話し合った。そこで、A先生が指摘したことは、教師自身が子どもたちに身に着けさせたい力やそこに向かう過程を明確にしているかどうかだった。それによって、どこまでが「進度」でどこからが「深度」になるかが分かるということだ。
この話を通して感じたのは、「進度」と「深度」を適切に区別し、両者を組み合わせることの重要性だ。例えば、物語文の単元で考えてみる。登場人物の関係性は、物語を読む上の基礎知識として全員が理解する必要がある。だから、自分のペースで進ませる。(自由な「進度」)その後、物語を読んで考えたことを表現する活動では、自分の考えを自由に書かせる。(自由な「深度」)もちろん、自由に進ませたままではなく、プリントやタブレットドリルなどを用いて、知識が定着しているかを確かめる必要はあるとのことだった。
しかし、ここでひとつ疑問に思ったことがある。それは、自分の考えを書かせるだけでは、本当の自分の力になったとは言えるのかということだ。その時にふと、「今までの自分の授業は、子どもの力になっていないのでは?」と思った。つまり、「深い学び」ではなく、「浅い学び」であるということだ。
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深い学びのための対話とサイクル
「深い学び」を実現するには、インプットとアウトプットのサイクルが必要になると考えた。
物語を読む(インプット)
→ そこから考えたことを表現する(アウトプット) ・・・①
1回のサイクルでは「深い学び」とは言えない。自分は、2回以上サイクルが回った時に初めて、「深い学び(=新たな自分に気づいた状態)」になるのだと思う。
例えば、①のサイクルを行った後に、
友達が表現したものを聞く・読む(インプット)
→ 自分の考えと比較し、修正し、表現する(アウトプット)
つまり、他者の意見を受け取り、それを再解釈して新たな考えを生み出す過程が「深い学び」には必要だと思う。そう思うと、国語の物語文や説明文の手引きの最後に、他者に伝える活動があることに、とても深い意味が出てくる。
まとめ
今回のグループワークを通して、自由進度学習と自由深度学習について、自分の考えを整理することができた。それを実現するためには、児童の学ぶ姿を明確にした上で、教師自身が学びをデザインしていく必要がある。ただ、本当に大まかな部分でしか理解をしていないし、実践もしていない。計画、実践(テスト)、分析して初めて自分の血となり肉となるような気がする。まずは、どの単元でやろうか計画中である。
他にも、「個別最適な学び」「協同的な学び」「個に応じた指導」も関わってくると思う。一つ一つ丁寧に自分の力にしていくことで、自分のレベルアップにつながると思う。