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【英語で】依頼客

Q:依頼客・依頼人は何という?

A:clientです。客シリーズ7つ目は、customerとよく比べられる語clientですが、まずは英英辞書の定義の一つを見てみましょう。

a person or organization using the services of a lawyer or other professional person or company
弁護士などの専門家や専門知識を持つ会社のサービスを利用する人や団体

Oxford Dictionary of English


clientの語源は古仏語client由来、遡れば印欧祖語で「寄りかかる」を意味する*klei-と目されており、「保護を求めて人に寄りかかる者」が原義と考えられています。法律家・弁護士の依頼人の意味は15世紀からで、17世紀にはそれ以外の専門家の助言を求める人の意味も生まれました。経理士などの士業、デザイナーや建築家などの専門知識のサービスを受ける人がこの定義に含まれます。

a client getting some legal advice


カタカナ語でもよくクライアントと使われていますが、どちらかと言うと専門家の助言を求める人や会社というよりは、単なる「企業の取引先」の意味で使われていることの方が多いのではないでしょうか? 英和辞書を引けば、正式な用語として「(商店の)顧客、得意先、取引先」と載っていますが、英英辞書にはそれに相応する項目を特に挙げているものは見当たりません。ただ、=customer, a buyer or receiver of goods or servicesと定義しているものもありますので、確かにこちらの広い意味で行けば、自社のサービスを受けていたり、物品を購入している相手はclient、すなわち取引先ということになりますね。

さて、自然療法界にはさまざまな手法を持つ専門家の方々、治療家・療法家・療法士等々のtherapistさんがいます。医者にかかる人は患者patientと一般に呼ばれますね。patientの語源はラテン語でpati-苦しむ + -ent人。therapistさんはpatientとclientのどちらの単語を使うか迷う人が多いというアメリカの記事をたまたま見かけたのですが、その中で「patientという言葉には、その人に問題があるという含みがある。私はclientと言う語を使う。なぜならその人には元の元気な体に戻る力があり、私はその過程のお手伝いをしたり、導いたりする役割を持つチーム関係にあると思ってやってるから。」と言う素晴らしい言葉がありました。You nailed it!

There seem to be so many different kinds of therapies around the world.

自分には治す力は何も備わっていないと思いこんで丸投げするpatientなのか、専門家の助言を仰ぎ自らの治癒力を認識して行動するclientなのか? 皆さんは、どちらになりたいですか?





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