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【英語で】グローブ(の発音)は?

Q:野球やボクシングのグローブは英語で何という?

A:手袋と同じ、gloveですよね。古英語で手袋glōf、手のひらが原義です。今回は単語の意味より発音に焦点を当てようと思います。

野球の道具gloveの場合、日本語ではグローブと言いますが、ゴールデン・グラブ賞などと別のカタカナ語では英語の発音に近いグラブの方になっていますから、gloveの発音は【glʌv】であることはよく知られているのではと思います。

https://dictionary.cambridge.org/pronunciation/english/glove

さて、似た様なスペルのglobe。球体や地球儀などを表す語ですが、何と発音するでしょう?こちらの方がカタカナで書くとグローブが近く米発音【gloʊb】英発音【gləʊb】となります。


フォニックスphonicsと言う言葉をご存じでしょうか?スペルと発音の関係のことですが、私は英語学習の割と早い時期からそのルールを学ぶ機会がありました。当時は日本ではフォニックスという言葉もなかったに等しい時代でしたからかなりラッキーだったと思いますが、その中でも有名なルールの一つにsilent eと呼ばれるものがあります。

語尾のeは発音しないが、その直前の子音の前の母音の音が変わる

というルールなのですが、

例えばcod、タラ科の魚の事ですが、これはeで終わらないので一つ一つの文字を対応する音に変えて米【kɑ́ːd】英【kɒd】と発音されます。


codの後にeがついた単語codeは、皆さんお馴染みのカタカナ語、符号や暗号を意味する「コード」に似た発音、米【kóʊd】英【kəʊd】です。

語尾にeが来ると直前の子音字の前の母音字(a, e, i, o, u)の音が変わり、その母音字の発音と同じ発音に変わるので別名Magic e rule 魔法のeルールなどと言われます。例えばcodeのoの発音がアルファベットのO【oʊ】と同じになるのです。

ところがgloveにはこのルールは当てはまりません。【glóʊv】グロウヴという発音にはならないのです。実はルールに当てはまらない-oveの文字列の単語はいくつもあって

love  愛
dove ハト(鳩)
above 〜の上方に
shove 押しのける 
これらはgloveと同じ【ʌ】アの発音、

move 動く
prove 証明する
は【uː】ウーの発音です。

でも
drove driveの過去形
alcove (日本で言えば床の間に当たる)部屋の引っ込んだ空間
はsilent eのルールが当てはまる単語で【oʊ】オゥの発音です。

めんどくさいですね〜。他のヨーロッパ言語に比べて発音とスペルの関係が複雑な英語、嫌になっちゃうわと声が聞こえてきそうですが、解決策は英単語や文章の文字を眺めながら必ずその音を聞くこと。来年の目標に英語力アップを掲げようと思っている方は、自分に合った音声付きの教材を一つ持って良いスタートを切りましょう!


注:カタカナ表記は日本人にとってはやはり役に立つと思いますので併記していますが、同じ発音ではないので必ず英語の音で確認してくださいね。今は英単語を打ち込めば、その発音が無料で聞けるサイトがいくつもある時代。学習を始めた頃の私には夢のような話ですが、便利なものはありがたく活用させていただきましょう!いくつかご紹介しておきますね。


こちらのサイトは英語だけでなく、いろんな言語の発音がわかるのでスゴイ‼︎

https://forvo.com


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