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【英語で】子猫

Q:子猫は何という?

A:言わずもがなの、kittenですね。

kittenの語源は古仏語で子猫を意味するchitoun/cheton/chatonから中期英語に入ったkitoun等ですが、古仏語chatonの成り立ちは猫chat + 指小辞-on。現代仏語でも猫はchatですし(注:チャットじゃなくシャです)、子猫はchatonです。

Langue de chat, also known as cat tongue, is a classic French cookie/biscuit. The authentic ones are long and flat, somewhat like a cat's tongue.


指小辞は以前の投稿「病気とは何か」に出てきた一連の病名の説明の際に、dog-doggieの例を出して取り上げたことがありますが、指小辞とは

ある語に付加し、その語の示す概念に、
「小・可憐・親愛」あるいは「軽侮」の意を添えるもの

精選版 日本国語大辞典

のことで、例えばkittenやchickenなどの-enがそうです。面白いことに、chickenは元々雄鶏chickに-enだったのですが、今では大人の鶏(fowl)のことも指す総称となっています。元々はひよこを表す語だったので今でも1年未満の鶏のひな・ひよこ・若鶏を表す一方、-enの取れた形chickと言う語がひよこを表す語として使われています。ややこしいですねぇ。


他の指小辞でよく目にするのが-let/-lette。例えば、

piglet - pig 豚・boar 猪の子ども
owlet - owl フクロウのひな
eaglet - eagle ワシのひな

などです。動物だけでなく、

booklet 小冊子
skillet フライパン・スキレット(羅語で「小さな盆」から)
roulette ルーレット(仏語で「小さな車輪」から)

など、物にも使われています。

Although it appears that a 'sukiletto' in Japan typically refers to a cooking equipment that looks like a tiny frying pan made of iron, in America, a skillet can mean any frying pan.


もう一つよく目にする動物の子どもを表す単語に使われている指小辞は-ling

duckling - duck カモ・アヒルのひな
gosling - goose ガチョウのひな
hatchling - bird 鳥、turtle 亀、alligator/crocodile ワニ、snake ヘビなどの孵化したばかりの鳥類、爬虫類、魚類の幼生

A raft of ducks and ducklings is on the water.
The terms for describing a group of ducks vary based on where they are.


最後にkittenに話を戻しましょう。kittenの短縮形kitは猫以外の動物、例えば

fox キツネ、beaver ビーバー、skunk スカンク、
ferret フェレット、weasel イタチ

などの毛皮のある小動物の子どもにも使われます。

By the way, are you a cat person?


カモの群れの画像: By cefe
https://cdn.pixabay.com/photo/2019/04/26/12/21/birds-4157405_1280.jpg




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