私の竹取物語
かぐや姫の罪とは何でしょうか。
彼女は父親の罪を被ったのではなかろうか。
まずは、次の資料に触れて下さい。7世紀末、朝鮮半島の歴史です。
かぐや姫のモデルは金欽突の娘ではないかと私は空想します。
当時の新羅は、百済と高句麗を征服し、朝鮮半島を統一しており、新羅の王に従う貴族たちは、権力闘争に明け暮れていたと思われます。
おそらく、高句麗系の父親(金欽突)は、新羅系の貴族にはめられ、粛清されて、かぐや姫(金欽突の娘)は、京都に身柄を拘束されたのだろう。
ちなみに、京の都は、新羅の文化を発信するための都です。
そして、高句麗系の貴族は、祖国復興のため、月氏の王族の血を引くかぐや姫を迎えに来たのではなかろうか。迎えの者たちの中には、渤海国の初代の王、大祚栄(だいそえい)も、いたかもしれません。
当時の日本は、白村江の戦い(663年)に敗れたばかりですから、物語のように、高句麗の戦力には太刀打ちできなかったと思われる。
Fact is stranger than fiction. (事実は小説よりも奇なり)
以上、形成される歴史(男性性)と許容される物語(女性性)のあいだから一歩も出ずに、内部へ、ニュートラルに空想した仮説です。